January 11, 2016

◆『何故かひとりを除いて祝儀袋が演者に行き渡るの巻』

『笑福亭鶴光一門会』
@中区野毛町三丁目 横浜にぎわい座 芸能ホール

笑福亭茶光◆手紙無筆

「35歳の前座です」
「前は漫才やってたんですが、相方が辞める云いまして今は噺家させてもらってます」
「漫才師辞めてこれから何すんのかって聞いたんですよ」
「『画家になる』て云うてました」
「…夢から夢へという、ね」

笑福亭竹三◆軽業講釈

「学校寄席で学習院に行ったんですよ」
「皇族の方がお通いになられる学校ですから、当然のようにSPが付いてるわけです」
「僕の楽屋にもSPの方が居てはりまして」
「『いや、そんなん僕に警備は要りませんよ』って云いましたら」
「『お前を見張る為や』て云われました」

<本編>
軽業師の隣で『難波戦記』を読む講釈師、隣から発せられる鳴り物の喧騒に都度都度中断せざるを得ない。
サゲは「隣(講釈師)が煩い」。

笑福亭羽光◆拝啓、十五の君へ

「熟女好きなんですよ」
「熟女好きは池袋に多いなんてぇ云いますね…豊島区ですから」
「まァ実際、巣鴨が近いですしね」

「僕の好きな人に群馬のヒロミさんという方がいましてね」
「あんまり高座でヒロミさんのことを云うもんですから、よく怒られてました」

<本編>
十五歳の時に書いた手紙を発見した「僕」は、手慰みに返事を書いて手製のポストに投函。
ポストはSF的な光に包まれて時空を超える。
「僕」が大人になるお相手は「雄琴温泉のルミさん」。

笑福亭学光◆東京飛脚

「皆さん今日はデイサービスだと思ってください」

仲入り

東京太・ゆめ子◆漫才

「あのー、えー、あれだ、えー、何だ、あー、…母ちゃん、帰ろうよぅ」

笑福亭鶴光◆木津の勘助

「うちの師匠なんて『無理扁に拳骨』と書いて松鶴(しょかく)と読むお人ですから」

追い出し

(了)

投稿者 yoshimori : January 11, 2016 11:59 PM
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