『すずらん亭 嗚呼、成金の壁』
@千代田区神田神保町一丁目 楽器カフェ
本日ァ落語芸術協会所属の若手噺家によるユニット「成金」落語会でござんす。
「寄席チャンネル」生中継のカメラクルーが入っており、ゆめゆめ油断ができませんなァ。
柳亭小痴楽◆一目上がり
<本編>
「しなわるるだけはこたえよ 雪の笹」 ⇒「賛(さん)」『雪折笹』
「近江(きんこう)の鷺は見がたし、遠樹(えんじゅ)の鴉見やすし」 ⇒「詩(し)」(根岸の蓮斉先生)
「仏は法を売り、祖師は仏を売り、末世の僧は祖師を売る、汝五尺の身体を売りて、一切衆生の煩悩を済度す、柳は緑、花は紅の色いろ香、池の面に月は夜な夜な通へども水も濁さず影も止めず」 ⇒「悟(ご)」(一休禅師)
「長き世の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の佳きかな」 ⇒「七(しち)」『七福神の宝船』
「句(く)」までは演らないヴァージョンでしたな。
春風亭昇々◆壺算
詐欺噺ってどうも好きになれませんやね。
騙す相手が悪党でなくて、ただのぼんくらだからでしょうなァ。
柳亭小痴楽・春風亭昇々◆トーク
お客さんからの質問こーなーがありまして「憧れの噺家」なんてぇ物騒なお題が上がります。
「師匠は横に置いといて」という前置きから、それぞれ「小痴楽 ⇒三笑亭夢丸、三遊亭小遊三」「昇々 ⇒三遊亭笑遊、三遊亭小遊三」と答えてましてねぇ、どちらも小遊三師匠を挙げるなんてぇ、そのりすぺくとっぷりに感心しましたなァ。
トーク中、小痴楽あにさんが昇々あにさんの挙動でいちいちつぼに嵌ってて「何云ってても可笑しい」と終始ご機嫌でござんした。
後は年末にありました瀧川鯉八、神田松之丞を交えての「越南(ヴェトナム)四ったり旅」の旅話が幾つかございましてお開きでござんす。
(了)
投稿者 yoshimori : January 12, 2016 11:59 PM