義盛記

『大仏餅 ～出囃子「野崎」 ﾏｸﾗ「…勉強をし直して参ります」』

10時に起きる。
曇り。
未だ腹痛。
美味しいものが食べたい。

朝、雑炊。
昼、ホットサンド、コーヒー。
夕、鮟鱇鍋。

23時前に気絶。

寸評：
長引く腹痛、実は胃痛ではないかと懸念し始める。
もう一度、病院に行ってみようかしら。

（了）

『中村仲蔵 ～出囃子「軒すだれ」 ﾏｸﾗ「霙混じりの雨なんてぇ表現は無いンですね」』

8時に起きる。
雨のち霙（みぞれ）。
依然として腹痛。
休もう、と思ったが、今日だけは出勤しなければならない。
悪寒もするよう。

朝、バナナヨーグルト。
昼、茄子丼。
夕、けんちんうどん。

未明に気絶。

寸評：
少し悪化したようだ。
早く寝よう。

（了）

『五光 ～出囃子「1979」 ﾏｸﾗ「ひきこもりの背比べ」』

7時に起きる。
雨。
腹痛、頭痛、微熱は止まない。
休もう。

朝、食べられるわけがない。
昼、鍋焼きうどん。
間食、バニラプリン。
夕、鍋焼きうどん。

26時半過ぎ、気絶。

寸評：
床ずれしそうだ。

（了）

『鷺取り ～出囃子「梅は咲いたか」 ﾏｸﾗ「魔法が使えるのは自慢にならない」』

7時に起きる。
雨。
熱出たー。
休もう。

朝、食べられるわけがない。
昼、豚の角煮と海老カツ。
夕、鍋焼きうどん。

24時過ぎ、気絶。

寸評：
タクシーを拾い、中目黒にある総合病院へ自らを搬送。
症状からインフルエンザと疑われ、マスク着用を強要気味に頼まれる。
待合室にじっと座っていると、熱がガンガン上がるのが分かる。
内科医師より木べらを喉の奥に突っ込まれそうになり、躊躇すると「じゃあ止めようか」とあっさり返されるも、インフルエンザか否かの確認だけを依頼する。
女看護士より両の鼻腔に綿棒を突っ込まれ、少し泣く。
結果、陰性（ネガティヴ）と判明もウィルス性の何かと診断される。
具合はますます悪くなる一方で、カラダは肉類を欲しており、昼には豚の角煮を無理ぐりに喰い、帰路に着く。
熱に浮かされ、ぐらぐらしながら、日々を過ごします。

（了）

『源平盛衰記 ～出囃子「敦盛」 ﾏｸﾗ「人間何十年」』

7時に起きる。
晴れ。
体調が微妙。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、カツ丼、味噌汁。
夕、野菜つけめんあつもり。

24時過ぎ、気絶。

寸評：
カラダの具合が良くないばかりか、腹痛が始まる。
何が原因か分からない。

（了）

『親子茶屋 ～出囃子「ﾙﾋﾞｰの指環」 ﾏｸﾗ「曇り硝子は拭いてもあれですから」』

8時半に起きる。
雨。
父に会う予定。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、キムチ鍋、追加中華麺。
夕、突き出し（加賀バイ貝）、おでん（はんぺん、大根、つみれ、昆布、他）、鰺造り、常磐産白魚、焼き蜆（東郷湖産）、鮭わっぱ飯、冷や（春鹿）、麦焼酎（二階堂）。
夜、【二軒目】鴨のカルパッチョ、シングルモルト。

25時過ぎ、気絶。

寸評：
出張で上京している父、曇るタクシー内の窓ガラスを見て、ドライヴァーに「外気循環にして」と諭すと、運転手は運転がおろそかになるほどに循環切替に夢中になり、人の為自分の為に放つたった一言で生き死にすらも左右するのだなと覚る。

（了）

『厩火事 ～出囃子「Rawhide(ﾛｰﾊｲﾄﾞ)」 ﾏｸﾗ「裏切りの街角」』

6時に起きる。
晴れ。
微妙に食欲が無い。
色恋仕事に原因は思い当たらず、それ以外にどうやって見出そうかと悩む。

朝、大根おろし。
昼、焼鮭幕の内弁当。
夕、おにぎり（すじこ、筑波鶏の炭火焼）。
夜、串揚げ（帆立、チーズトマト、豚ヒレ、オクラ、海老、玉葱、茄子、ウィンナー、うずら、鶏しそ明太）、生ビール。
【二軒目】ハイボール。

25時過ぎ、気絶。

寸評：
分別の付く大人を目指したはずが、もえないごみのひにぶんべつされるおとなになりつつある。

（了）

◆『文七元結 ～出囃子「ｲﾝｽﾋﾟﾚｲｼｮﾝ」 ﾏｸﾗ「殿なんて呼ばれちゃったりしまして」』

十二時に東銀座に降りますと、幕見の列には大きな箒と塵取りで排除したいくらいに人が並んでいるので御座います。
目当ての坂東 玉三郎丈主演『京鹿子娘二人道成寺（きょうかのこむすめににんどうじょうじ）』は既に定数に達しておりまして、諦めざるを得ないという残念な結果になりまして、「こいつァ春から～」と係員の首を絞めそうになるので御座います。

まァ、物騒な話はこれぐらいにしまして、二の幕の後に続きます、
『歌舞伎座さよなら公演 二月大歌舞伎 昼の部 三、人情噺文七元結（ぶんしちもっとい）』
で御座います。

左官・長兵衛■菊五郎
女房・お兼■時蔵
和泉屋手代・文七■菊之助
娘・お久■尾上 右近
角海老手代・藤助■團蔵
和泉屋 清兵衛■三津五郎
家主・甚八■左團次
鳶頭・伊兵衛■吉右衛門
角海老女房・お駒■芝翫

実は当演目、落語ルーツでして、吉原の大店廓「佐野槌（さのづち）」は芝居になりますと、「角海老」と変わるので御座います。
角海老なんてぇと、今も残る老舗なんでしょうがねぇ、彩り豊かなネオンの看板を思い出すってぇと、生々しくっていけませンなァ。

最後まで愉しませて頂きましたが、「吉原の大門がどっちに向いてるかも分からない」はずの番頭が文七に店の名を思い出させる為に大店の名をひとつひとつよどみなく尋ねる場面が丸ごとカットされていたのが心残りでしたなァ。

昼餉にふわふわのオムレツか、役者衆も好んで通うタンシチューの店か迷いつつ、銀座をぶらぶらしやしょうかねぇ。

（了）

『猿後家 ～出囃子「ｱｲｱｲ」 ﾏｸﾗ「何を解放するってんだ、何を」』

7時に起きる。
雨。

"You may dream" （ユメドリ）
ひとりで海外に来ている。
船旅なのだが、乗っている船が何処に向かっているか分からない。
客室にて猿と同じベッドで寝ている。
しかも♀。
猿のくせにブルガリの腕時計をしている。
「寄越せ」なんて取り上げようとすると、激しく抵抗される。
疲れてますな。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、小らーめん、追加野菜。
夕、レバ刺し、焼き鳥（つくね、ひな皮、ゴンボ、しそ巻）、生ビール。
夜、突き出し（春菊の胡麻和え）、おでん、鯖の塩焼き、麦焼酎。
【三軒目】酎ハイ。

27時、気絶。

寸評：
再結成したというUNICORNのライヴ、チケットは既に完売というが、まだ講じる手段が在ると知り、東奔西走する（自分以外が）。

（了）

『柳の馬場 ～出囃子「王者の魂」 ﾏｸﾗ「東洋の巨人」』

6時半に起きる。
晴れ。
夜中に知人から携帯電話に着信があったようだが、気絶していて気付かない。
1:00
1:00
1:12
以上、三回。
何か、こう、切迫した感がある頻度、おにいさんは心配しています。

朝、ホットサンド（とろけるチーズ、クリームチーズ、ベーコン）、コーヒー。
昼、担担麺、炒飯、杏仁豆腐。
夕、家系らーめん、トッピング：チャーシュー。

24時前に気絶予定。

寸評：
夕餉の店、チャーシューが丼からはみ出るぐらいの長さで、少しダメージ。

（了）

『町内の若い衆 ～出囃子「冗談じゃない朝」 ﾏｸﾗ「地球か、何もかも皆懐かしい」』

7時に起きる。
晴れ。
インフルエンザだった同僚が明日より現場に復帰という。
タミフルも効かず、熱も下がらないと聞くが、大丈夫だろうか（自分が）。

朝、ホットサンド、コーンポタージュスープ。
昼、木耳と豚肉の玉子炒め、白飯、玉子スープ、搾菜豆腐。
夕、レバ刺し、チャプチェ、パジョン、生ビール、焼酎（チャミスル、百歳酒）。

寸評：
だいたい、飲み過ぎるんだ、いつも。

（了）

『茶の湯 ～出囃子「祭囃子」 ﾏｸﾗ「根岸の里」』

7時に起きる。
曇り。
定期購読しているDVD付の雑誌が届く予定。
中身は落語。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、中華丼、玉子スープ、搾菜豆腐。
夕、蛤の吸い物、水菜と白セロリのサラダ、蒸し豚、白子焼き、烏賊の嘴焼き、ビール、冷や（高清水）。

寸評：
花粉症に効くという甜茶を飲む。
デフォルトで甘く、飲み続けるのは容易でない。

（了）

『味噌蔵 ～出囃子「深川」 ﾏｸﾗ「上へ下への大騒ぎ」』

7時に起きる。
晴れ。
尾篭な話で恐縮だが、朝からマーライオン。
赤いのは夕べのカベルネ・ソーヴィニヨン。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、麻婆茄子、白飯、味噌汁、新香、昆布の佃煮。
夕、味噌バターコーンらーめん。

寸評：
かつての通学地である五反田、久方振りに降りてみると、知らない街になっている。
北関東でしか見たことのない、山田うどんがなくなっている事実に時の流れを感じる。

（了）

『二番煎じ ～出囃子「B-DASH」 ﾏｸﾗ「無限増殖」』

8時に起きる。
晴れ。
前日の痛飲が祟り、ソファーの上に正座をしたまま気絶していた様子。（猛省）

朝、豆乳鍋、大根おろし、ししとう。
昼、讃岐うどん。
夕、刺身盛合せ、すき焼き、ちゃんぽん、ビール、赤ワイン（カベルネ・ソーヴィニヨン）。

27時前に気絶。

寸評：
久方振りファミコンに触れ、『スーパーマリオブラザーズ3』に夢中。
よもや26時半まで続けるとは思わず、しかもエンディングまでたどり着いていないという体たらく。
うっかりと中古ソフトを探して買ってしまいそうな勢い。
ノスタル爺。

（了）

『五人廻し ～出囃子「Love Affair」 ﾏｸﾗ「かわいそうな子」』

四時に起きる。
寒くない、むしろ、暖かい、ていうか、暑い。
四時半過ぎに迎えが来るという。
世間的にはヴァレンタインの中、野郎同士でいい大人が板っ切れに乗っかる予定。
今シーズン初、雪山に連行されます。

朝、パンの耳、コーヒー。
間食、餅入り蕎麦。
昼、上州産もち豚のロースカツカレー、生ビール。

丸沼高原スキー場＠群馬県利根郡片品村

何しに来たのか分からなくなるくらいに絶望的だった午前中の降雨、暴風から晴れ間が見え始め、ロープウェーの営業が開始されて、全身筋肉痛を覚悟しつつ休みなく滑る。
ゲレンデを後にして移動。
温泉地にて湯上りに牛乳を求めるが、販売は無く、やさぐれて普段は見向きもしないスポーツドリンクを購入。
練馬I.C.付近、外環に通じるトンネル内事故にて、渋滞が続く。
帰宅後、外出。

夕、ナムル、サムギョプサル（豚三段腹肉）、チャプチェ（春雨炒め）、ユッケジャンクッパ、生ビール、焼酎（チャミスル、チョウムチョロム）。
【二軒目】焼き鰤、揚げ茄子、レタスサラダ、瓶ビール。
【三軒目】いぶりがっこ（燻し沢庵）、筑前煮、焼き鱈子と胡瓜、落花生、冷や（平泉）。

未明に気絶。

寸評：
二軒目の店、初めて訪れたが、おもしろイベント発生率が高く、とてもまとめ切れないので、後日掲載を予定。

（了）

『幾代餅 ～出囃子｢損と嘘｣ ﾏｸﾗ「もう電話もﾒｰﾙもしないで！」』

7時、起床。
天候失念。
ああ忙しい、忙しい。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、牛肉と茄子のあんかけご飯、玉子スープ、搾菜豆腐。
夕、濃厚背脂味噌らーめん。

未明に気絶。

寸評：
職場にて手作りマドレーヌをもらい、美味しく頂く。
直後の腹痛は気のせいだと思うことにしよう。

（了）

『親子酒 ～出囃子「Papa Loves Mambo」』 ﾏｸﾗ「今月の困ったちゃん」

7時、起床。
天候失念。
美味しい物が食べたい。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、ニラ玉肉炒め。
夕、突き出し（春菊の胡麻和え）、〆鯖、鮭わっぱ飯、焼き蜆（東郷湖産）、生ビール、冷や（賀茂鶴）。

24時前に気絶。

寸評：
熱燗を止しておくのは、気温が上がっているからだ。

（了）

『風邪うどん ～出囃子｢松田の子守唄｣ ﾏｸﾗ「船堀って何処ですか」』

6時、起床。
曇り。
旗日だというのに出勤予定。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、焼鮭和風幕の内弁当。
夕、おにぎり（鶏五目、蟹飯）。

未明に気絶。

寸評：
同僚がインフルエンザに罹患。
しかも、タミフルが効かないという。
自分を含めたスタッフ全滅を危惧しつつ、それもまた人生とも思う。

（了）

『黄金餅 ～出囃子｢こころ酒｣ ﾏｸﾗ「ｽﾃｨｰｳﾞﾝ･ﾀｲﾗｰから献杯」』

7時、起床。
晴れ。
もちろん腹痛。

朝、ホットサンド。
昼、豚肉とキャベツの炒め、白飯、ザーサイ豆腐、玉子スープ。
夕、突き出し（春菊の胡麻和え）、ゴマ天焼き、鮭わっぱ飯、生ビール、焼酎、熱燗。

23時、気絶。

寸評：
夕餉に訪れた小料理店にて隣の席が画伯、七十歳（♀）。

「明日、山に登るの」
何処のですか。

「奥多摩」
寒いですかね。

「28年間、毎年行ってるんだけど、ここ三年は凍結してないのよ、滝が」
暖冬ですからねぇ。

「今年も駄目そうね」
まあ、山なんで気を付けてくださいよ。まさか、ひとりじゃ登らないでしょう？

「そう、今飼ってるホームレスを連れてくの」
先生、その表現はあれですから。

「朝は立ち喰いそばにするって言ったら黙ってたわ。もっと良い物が食べられると思ってたみたいね、生意気にねぇ」

「飼ってるホームレス」、当代で二代目という。
先代は更生して社会復帰したと話す。
ボランティアのつもりなのかしら。

（了）

『掛取万歳 ～出囃子「酔拳のﾃｰﾏ」 ﾏｸﾗ「酔えば酔うほど」』

7時、起床。
晴れ。
てんてこ舞い、てんてこ舞い。

朝、ごぼう天豚ばら天そば。
昼、ポークソテー（コチジャン、甜麺醤、にんにくの芽、赤ピーマン、筍、玉葱）、コロッケ（ごぼう、れんこん、人参）、白飯、若芽の味噌汁。

夕、五目味噌タンメン

未明に気絶。

寸評：
この寒空に屋外にて上半身裸になって着替える。
何故なら、画像にある旨辛なスープの麺を食べたからだ。
Tシャツが汗のカタチに染まっている。
（後ろを振り返りつつ見下ろして）明日が心配です。

（了）

『青菜 ～出囃子「ﾗｼﾞｬ･ﾏﾊﾗｼﾞｬ」 ﾏｸﾗ「中東の火薬庫と呼ばれてます」』

10時半、起床。
天候失念。
三図書館を巡る予定。

朝、ホットサンド。

昼、チーズバーガー、生ビール（ハートランド）、コーヒー

夕、トムカーガイ（鶏肉のココナッツスープ）、パッシーユー（汁なし春雨炒め）、カノンクーイチャ（韮入り餅）、青菜のオイスターソース炒め、生ビール、瓶ビール（チャーン）、ウィスキーソーダ（メコン）。
夜、【二軒目】蟹のロワイヤル、冷や（飛露喜）。
【三軒目】レモンのハイボール、シングルモルト（余市）。

未明に気絶。

寸評：
深夜の西郷山公園にて白梅、紅梅を眺めて徒歩で帰る道中、円山町ホルモン焼き専門店スタッフのスリランカ人とすれ違う。
闇夜にスリランカ人なんてんで、こちらより早く先方が気付き、深々と御辞儀しているという礼儀正しさ全開っぷり。
でも、彼ったら真夜中に女連れ。

（了）

『藁人形 ～出囃子「恨み節」 ﾏｸﾗ「死ねばいいのに」』

6時、起床。
天候失念。
好きな飲み物：歯医者系ウィスキー。

朝、ホットサンド（ベーコン、チーズ、コンビーフ）、コーヒー。
昼、焼鮭和風幕の内弁当。
夕、おにぎり（いくら、鮭、たらこ）。
夜、シングルモルト（ラガヴーリン）。

未明に気絶。

寸評：
2月13日（金）15時より開演する落語会の招待券があるという。
演者は以下の通り。
桂 米朝 ・・・ 五代目柳家 小さんに続く落語会二人目の人間国宝
桂 米團治 ・・・ 国宝の息子、小米朝改め米朝の師匠の名を襲名
柳家 喬太郎 ・・・ 国宝＝小さんの孫弟子
自分は行きたくても行けないので、行ける輩全てを呪う準備をしよう。

（了）

『唐茄子屋政談 ～出囃子「ｺﾛﾌﾞﾁｶ」 ﾏｸﾗ「ｼﾍﾞﾘｱ抑留時代のちょっといい話」』

7時、起床。
晴れ。
上げ膳と据え膳。

朝、ホットサンド（ベーコン、チーズ、コンビーフ）、ホットミルク。
昼、麻婆豆腐。
夕、湯豆腐、豚しゃぶ、牡蠣の昆布焼き、ビール、冷や（浦霞）。

24時前に気絶。

寸評：
昼餉の店にて麻婆茄子をオーダーも、「茄子切らしてまして」と拒絶。
「茄子切らして」るんなら、その切った茄子を持って来いってんだ。

（了）

『百年目 ～出囃子「借金大王」 ﾏｸﾗ「夜逃げ当日」』

7時、起床。
晴れ。
隣り合っている中華料理店を交互に訪れるデモクラシー。

朝、ホットサンド、ロイヤルミルクティー。
昼、レバニラ炒め。
夕、雲呑麺、ビール。
夜、シングルモルト。

25時過ぎに気絶。

寸評：
上司が部下に対して海外旅行を促す発言が微細に渡り間違っている。

「いくら今安くなってるからって、さすがに直ぐにはカネの算段が付かないですよ」
「付けて」

「付けてったって、僕なんて薄給ですから、なかなか難しいですよ」
「キャッシングでも何でもすればいいじゃん、若いんだしさ」

「・・・ふつう上司は部下のそういう行いを止めるんですよねぇ」
「知らねぇよ、面倒臭ェ。いいから、アコムでもセコムでも行って来いってんだ」

「若いんだしさ」に恨みがこもる。

（了）

『浮世風呂 ～出囃子「裸足のﾌﾛｰﾈ」 ﾏｸﾗ「先日、無人島に流されてましてねぇ」』

7時、起床。
晴れ。
「辛さ3000倍」という気の触れたカレーショップの存在を聞き、辛さ成分の粉末がルーとライスの量を上回るという脳内イメージ映像に悩まされる。

朝、わさび菜と温泉玉子そば。
昼、おにぎり（鶏五目、蟹飯）。
夕、味噌らーめん（トッピング味玉子、バター）。
夜、シングルモルト。

26時前に気絶。

寸評：
三十路越えの男たちが漫画の作中にしか存在しないプロレス技を掛け合っているのを生温かい目で眺める。

（了）

『強情灸 ～出囃子「疾風ｻﾞﾌﾞﾝｸﾞﾙ」 ﾏｸﾗ「流されて俺」』

7時、起床。
晴れ。
前回嚥下した詰め物を詰め物すべき歯に、再度作り直した詰め物を詰める予定。
これっきりにしたい。

朝、ホットサンド、コーヒー。
昼、レバニラ炒め、白飯、玉子スープ、ザーサイ。
夕、鶏胸肉のロースト、生ビール、シングルモルト。

25時前に気絶。

寸評：
夕餉の店にて、Web上でプレイできる『三文字熟語』なる文字通り解体された漢字群を三文字熟語に並べ替えるという知的欲求型ゲームに制限時間を設けてトライするも、成績は芳しくない。
思うに自分は閃き皆無な為、この型式は弱く、逆に「これを解けないと先に進めない（＝知識を要求される）」型があればいいのに、と負け犬度全開に遠吠えて店を後にするのだ。

（了）

『風呂敷 ～出囃子「INTRODUCTION FOR TRICK」 ﾏｸﾗ「円山町で立ち読み」』

6時、起床。
晴れ。
青と白が基調のコンビニでオリジナルブランケットがもらえるらしいが、絵的に被災者。

朝、ホットサンド、ロイヤルミルクティー。
昼、おにぎり（焼鮭ハラミ、たらこ）。
夕、牛丼（並）、玉子、新香。

未明に気絶。

寸評：
コンビニにてブランケットを受け取ろうと引換券を渡すも、それまでは標準語だった女子店員より「これ○ーソンや」と関西弁でなじられ、そそくさとファミ○を後にする。
疲れてるかもしれない、いや、心底疲れている。

（了）

『蛙茶番 ～出囃子「ﾊﾛｰﾀﾞｰｳｨﾝ!」 ﾏｸﾗ「表参道そぞろ歩き」』

10時、起床。
晴れ。
テレビ東京の某番組を予約録画しようと試みるも、曜日を間違えてアナログ的失敗。

朝、ホットサンド、ロイヤルミルクティー。
昼、豆乳鍋、おにぎり（鮭、すき焼き）、酒盗チーズ、ビール、冷や（高清水）。
夕、前菜盛合せ（棒々鶏、ピータン豆腐の冷菜、膾、他）、牡蠣と青菜の炒め、煮込み八宝菜、麻婆豆腐、海鮮鍋巴（パーコー＝おこげ）、ゲンコツ黒酢酢豚、坦坦麺、甕出し紹興酒。
夜、モヒート。

未明に気絶。

寸評：
世界にあるクレーンの1/3に相当する数量が集結しているというドバイ、世界的金融恐慌による資本不足で活動は停止していると聞くが、もし現地にて夕暮れに遠景で眺められるなら、寿命を三日削ってもいい。（志が低い）

（了）