<20101109現在、加筆・訂正・画像準備中>
(画像準備中)
第五回ブルワーズ定例イベント
"Nippon Craft Beer Festival 2010"
@吾妻橋一丁目・すみだリバーサイドホール
備忘録として試飲した銘柄をつらつらと。
◇brand name@brewery "beer name" ・・・ style
★my favorites
◇あくらビール@秋田 「ヴァイツェンボック」 ・・・ ヴァイツェンボック
◇横浜ビール@横浜 「ヘーフェヴァイツェン」 ・・・ ヘーフェヴァイツェン
◇白雪長寿蔵ビール(小西酒造)@伊丹 「幕末のビール復刻版 幸民麦酒(こうみんばくしゅ)」 ・・・ フリーライトエール
◇伊勢角屋ビール@伊勢 「柚子の香エール」 ・・・ ハーブ・スパイスビール
◇エチゴビール@新潟 「ペールエールUKKG+」 ・・・ イングリッシュペール
★プレミアムビール鬼伝説@登別 「金鬼ペールエール」 ・・・ アメリカンペールエール
◇OH! LA! HO! Beer(オラホビール)@長野・東御 「ビエール・ド・雷電IPA」 ・・・ インディアペールエール
★サンクトガーレン@厚木 "Bergian India Pale Ale" ・・・ ベルゴスタイル・ペールエール
◇アウグスビール@御殿場 "Toshi's IPA" ・・・ アメリカンインディアペールエール
◇富士桜高原麦酒@山梨・河口湖 「さくらボック」 ・・・ ドッペルボック
◇志賀高原ビール(玉村本店)@長野・志賀高原 「一石二鳥」 ・・・ インペリアルダークセゾン
◇大山Gビール@鳥取 「八郷~秋あがり~」・・・ 酒米エール
◇箕面ビール@大阪・箕面 "Minoh Beer Imperial Stout"
◇南信州ビール@長野・駒ヶ根高原 「アップルホップ」 ・・・ フルーツビール
試飲目当てにセミナーを受講。
(画像準備中)
"Beginner's Seminar"
テイスティングを教わる。
色、香り、喉越し、後味という風味の特徴を言葉で表現することの難しさよ。
◇ヤッホー・ブルーイング@長野・軽井沢 「インドの青鬼」 ・・・ 18世紀のインディア・ペールエール
クリアである。9 Pale Amber
「牧草のような」
◇OH! LA! HO! Beer 「ビエール・ド・雷電IPA」 ・・・ インディアペールエール
クリアである。6 Deep Gold ~9 Pale Amber
「シトラス系な」
◇アウグスビール "Toshi's IPA" ・・・ アメリカンインディアペールエール
濁っている。12 Middium Amber~15 Deep Amber
「雑草のような」
再び会場へ。
◇ビアへるん@島根・松江 「ペールエール」 ・・・ アメリカンペールエール
◇大山Gビール 「アンバーエール」 ・・・ アンバーエール
◇城端ビール@富山 「はかまエール」 ・・・ ブラウンエール
◇飛騨高山麦酒@岐阜・高山 「レッドボック」 ・・・ トラディショナルボック
◇箕面ビール "Minoh Beer Stout" ・・・ アイリッシュドライスタウト
◇常陸野ネストビール(木内酒造)@茨城・常陸鴻巣 「ベルジャンペールエール」 ・・・ ベルジャンスタイルペールエール
少量ずつとはいえ、さうあにおあえら。(泥酔)
(未完)
えェ、酷ぇ降りでござんす。
こんな日にゃァ家に籠るのが大人の正しい休日の過ごし方なんでしょうがねぇ、生憎前売りにてテケツを押さえてたもんですから、致し方なし崩しに向かうしかないンですな。
「ふりだしの 日本橋から雨にあひ ぬける程ふる鞘町の角」
なんてぇ紫檀楼古木(したんろうふるき)先生の狂歌がござんすが、此処日本橋は振り出しどころの騒ぎじゃァありませんで、鄙びた澁谷より地下鉄で来たなんてんで、斯様な風情もないまま吹きッ晒しの中を傘ァ差し掛けて小屋ィ飛び込みます。
『一之輔十八番作りの会 真一文字三夜 <第三夜>』
@日本橋本町三丁目・お江戸日本橋亭
春風亭一力◆作文「一之輔と私」
「春風亭一朝の六番弟子ですっ」
・・・此の方、喋りがリアル与太郎さんですなァ。
よくできましたよくがんばったねぇ的な拍手を浴びまして高座を下がります。
春風亭一之輔◆初天神
「午前中、福島県相馬市に行って来ました」
「学校寄席に呼ばれまして」
「スーパーひたちに乗ってゆくんですけれども」
「新幹線の福島駅まで行って、そっから在来線で戻るんですよ」
「駅まで迎えに来てくれた学校の先生が云ってましたね」
「『相馬の凄いところはね、八戸にゆくよりも時間がかかるんですよー』」
「ってそれは自慢にならないだろ!」
「で、在来線に乗り合わせた高校生がねぇ、もう馬鹿でね」
「(鼻をふがふがさせながら)『何か寒くね? 寒くね?』」
「鼻で喋りますね、馬鹿は」
「『台風来てね? 台風来てね?』」
「だから来てンだって!」
「外が寒くて中が暖かいと窓は曇りますね」
「で、あいつらほんとに窓に『バカ』って書くんですよ、指で」
「それ見た女子の馬鹿が『超うける~』」
「って別に羨ましかァないですけどね」
「まァそんな福島ですけど、実際に行った学校の生徒さんはそんな馬鹿じゃなくてですね」
「落語を聴いて笑ってくれる、とってもよい生徒さん達でした」
「一緒に行ったのが、紙切りの(林家)二楽師匠でして」
「あの師匠、殺人鬼の目をした紙切りです」
「生徒さんからの紙切りリクエストを訊くンですが、皆さんシャイなのか手を挙げなかったりすると」
「『はいそこのきみ、何切って欲しいの? 何、どれ、何? 早く云わないと次に行けないよ』」
「って生徒を追い詰めるんですよ」
「で、追い詰められた生徒さんが『ト、トラック』って云いまして、二楽師匠は無事に切り終えて楽屋に戻ってくるんですけれども」
「その時に、『いまどきトラックって云うかねぇ』」
「ってあんたが云わせたんだろ!」
「うちに息子がひとりいるんですけれども」
「これが少しあれで、脳が足りんのですよ」
「『おとうさんおとうさん、どようびなのにどこにいくんだよ!』」
「お父さんはお仕事に行くんだ」
「『なんのためにいくんだよ!』」
「お前たちに飯を食べさせなきゃいけないだろう」
「『いいよ、ぼくひとりでたべられるもん!』」
「・・・いや、そうじゃなくてさ」
「また別の日ですが」
「『おとうさんおとうさん、どこにいくんだよ!』」
「(春風亭)百栄と二人会だ」
「ぼくとおかあさんよりももえがいいのかよ! そんなにももえがだいじか!」
「いや、それはどうでもいい。お前とお母さんの方が大事だ」
本来であれば、「初天神にゆくから羽織を出せ」という亭主に難癖付けて金坊を押し付けるカミさんとの遣り取りがあるンですがねぇ、一之輔あにさんはいきなり父と子が並んで歩く処から始まります。
お仲入りで御座ィます。
春風亭一之輔◆駱駝(らくだ)
一時間以上に及ぶ大根多です。
大家さんちの前でらくだの死骸にかんかんのうを踊らせるのを見た大家さんちの婆さんが倒れまして、それを大家さんが抱き起こすという仕草が堪りません。
屑屋の久さんが茶碗酒を何杯か煽りました末の愚図愚図っぷりが素晴らしいですなァ。
追い出しの太鼓が鳴る頃にゃァ颱風は何処吹く風てんで、沙汰止みとなっております。
ふりだしの日本橋本町を後にしまして、傘さえも放り出し河岸ィ変えまして、鄙びた地で杯一やりやしょうかねぇ。
(了)
食ニ関スル覚書。
朝餉:
◇金平天蕎麦 ・・・ 短冊状にざく切られた牛蒡と衣がクリスピィ
昼餉:
◇(失念)
夕餉:
◇突き出し(アスパラガスの肉巻き、菊花お浸しと甘酢大根)
◇鱈ちり ・・・ ぽん酢に薬味(分葱、紅葉卸)を入れて
◇長者盛り(新潟・小千谷) ・・・ 熱燗
◇上善如水(新潟・湯沢) ・・・ 冷酒
夜餉:
◇(我慢)
(了)
箇条書きな一日。
◇立喰
朝餉にジャンク方面の温い蕎麦を選択するのも如何なものかという物言いの中、起き抜けの空腹に感(かま)けて大盛を頼むのを止めたいほんとに止めたいと切に願った筈が結果、二玉はあろうかという丼の底に蠢く長やかなる二八の縄を手繰っては自らの意志の脆弱さを再認識するのだ。
◇前売
本日発売の下記テケツ、予定枚数終了にて不取(とれず)、残念也。
『文京シビック寄席 立川談春独演会』
2011年2月5日(土)@文京シビックホール小ホール
◇屈服
既に日付も変わったというのに、泥酔の後の高カロリィ摂取症候群による偽空腹感に騙されて深夜に麺類を手繰り込むのは止したいし止めたいに相違ないが、「さんずいに十」と書く液体を鰹ダシで割ってまでをも飲み干し完食という愚挙さえも反省が微塵もなく、ただただ暴慢たる膨満という苦界に自ら沈むしかないのだ。
(了)
近くに居ながら遠いという関係性を維持するのは容易い、自らの意思で係わり合いを避け続ければよいのだ。
やんごとなき事情から千代田区にあるタイ料理店に来ている。
自分を含め男女七人の中、顔見知りなのは約半数である。
初めて見る顔も居る。
そしてこれは男女が出会ったりくっ付いたり別れたりぐずぐずしたり給湯室での欠席裁判から同居中に刃傷沙汰やがて訴訟にリアル裁判とかそういう展開になるような類の会ではないのだ。
とにかく酒だ。
まずは生ビールをいただこうか。
次はタイ産ビール、チャーンを。
果てにはメコンウヰスキー。
タイには過去に19回渡航したという、里帰りなのかテロリストなのか分からない猛者がフードのオーダーを一手に引き受けている様子。
メニューに類する文字を一切見ていない為、情報が正しいかは不明だが、曖昧ながらに列記しておく。
◇ソムタム ・・・ 青いパパイヤのサラダ。かなり辛い。
◇タイ風生春巻 ・・・ どうやったらこうきれいな切り口になるのだろうか。辛味だれで食す。
◇豚肉炒め ・・・ にんにくスライスも添えられるが、既に肉がガーリック。
◇空芯菜炒め ・・・ 本日いちばんの辛さ。タイ通も避けてた。
◇グリーンカレー ・・・ スープのみ。海老が四匹入る。もちろんバトルに。
◇タイ風炒飯 ・・・ 唯一の薄味。
◇粳米 ・・・ 籐の器にラップで包まれている。カレーと食すべきだったかしら。
ほどよく飲んだくれて解散。
他六人はまっつぐ帰るというので、駅には向かわずにあたしはここらでどろんしますわ。
(了)
十月も半ばを過ぎて月末も近い中、室内に拘束された軽い軟禁状態で忙殺されている。
もう帰りたいようとさめざめ嘆き始めた頃には、今すぐにでも何処かで飲んだくれたいというやさぐれ度は末期に相違ない。
何か温かい物を喰い散らかして飲み散らかしたいという欲求だけで街を徘徊。
他に選択肢がないという理由で、何度見聞きしても怪獣の名にしか聞こえない物騒な発音の名の店に入る。
地下へと下りる階段脇には、今の自分にはさほど魅力を感じさせない品目の画像が並ぶ、今のところは。
小上がりに案内され、派手な彩色の座布団を自らの手で敷く。
卓上に置かれたメニューを見るや否や、もういきなりマッコリを頼む。
やがて運ばれてきた突き出しは四つ、白い小皿にはそれぞれ冷菜が盛られている。
どれもが酒が進む味付けである。
そして風情も情緒のある銀色の金箸が箸置きの上にあるのだが、疲れた身体には酷な重さであることもまた否めない。
ここはひとつ温かい鍋物で癒されたいと部隊(プデ)チゲを頼む。
店頭には鍋をフューチャーした品書きはひとつも見られなかったのだが、内部は充実しているようだ。
客数に反比例して少ない従業員にほどよく放って置かれてる間に鍋はそれなりに煮えてゆく。
浅く広い底の鍋に入る具材は椎茸、じゃが芋、玉葱。
普通にソーセージも入る中、ランチョンポークも控えている。
麺は後に取っておけばおくほどにほどよさを超えてでろでろになるので、早めに引き上げておくのも忘れない。
チャミスルを一瓶飲み干して完食。
何となくやさぐれから解放された気になり、ぐずぐずと次の店を目指すのだった。
(了)
追記:
当店の名は「大きな家」という意味である。
韓国にある総合文化芸術施設と同じ名なのだが、それはまた別の話。
各位
お疲れ様です。
掲題の件でご報告申し上げます。
<経緯>
7月28日(水)に受けました健診の結果、xxxx科での精密検査となりました。
10月16日(土)にxxxx科にて精密検査を受診した結果、「xxxxxxxxxx」が必要との診断でした。
つきましては、受診の2週間後でありますxx月xx日(月)xx時に当医院へ伺いまして、検体の検査結果を医師より告知される予定でおります。
当医院にはxxxx設備がない為、xxxxする別の病院を医師の口添えにて、当日に予約等xxxxに関する手続きをする運びとなりました。
なお、xxxxはxx月xx日(木)よりxxxxを予定しております。
上記日時で予約が取れない場合は、xx月xx日(木)よりxxxxを予定しております。
ご多忙の折ご迷惑をお掛け致しますが、ご留意いただきたくお願い申し上げます。
****************************************
義 盛 Yoshimori
TEL : 03-xxxx-xxxx / FAX : 03-xxxx-xxxx
E-mail : goto_tsuzuki@ybb.ne.jp
****************************************
"The Boondock Saints" (1999/US)
directed by Troy Duffy
Sean Patrick Flanery as Connor MacManus
Norman Reedus as Murphy MacManus
David Della Rocco as Rocco "The Funny Man"
Willem Dafoe as Paul Smecker
Billy Connolly as Il Duce "The Duke"
Marvelous!!!!
"The Boondock Saints II : All Saints Day" (2009/US)
directed by Troy Duffy
Sean Patrick Flanery as Connor MacManus
Norman Reedus as Murphy MacManus
Clifton Collins Jr. as Romeo
Billy Connolly as Noah MacManus
Julie Benz as Eunice Bloom
Peter Fonda as Louie
...Well, this is not that bad.
(End)
<20101027現在、加筆・訂正・画像準備中>
前日の痛飲が崇りまくりで目覚めた10時15分。
昨日に引き続き、父との会食二日目である。
元町・中華街駅に12時待ち合わせという高いハードルを超えるべく身支度に余念がない。
それでも11時20分発、東急東横線みなとみらい行きに飛び乗る。
隣席には母と娘が仲良く並んでいる。
着用するサングラスが珍しいのか、値踏みでもするかのように女児よりガン見される三十六歳。
やがて飽きたのか、母親に向かって子どもらしい視点で将来の展望を語り始める。
「あたしね、おおきくなったらね、めがねするの」
「あら、どうしてなの」
「かわいいからー」
そうかな。(おまえぢゃない)
12時、父と合流。
臺灣料理店を求めて中華街を彷徨い歩く。
世間では尖閣諸島があれだというのに、大通りは物凄い混雑である。
(画像準備中)
横浜中華街 関帝廟@横浜市中区山下町
廟と隣接する中華学校では中国獅子舞(舞獅 "wǔshī")の練習が行われている様子。
いたいけな少年達を盗撮していると勘繰られても困るので、撮影は止して眺めるだけにしておく。
学校とは逆隣に目指すべき臺灣料理店を発見。
・・・その佇まい加減は観光客を排除して止まない。
曇り硝子の引き戸を開けて店内へ。
菜食主義な客にも対応可能という店ながら、決してこぎれいとは呼べない店内である。
「大川です、三本川の」と名乗る臺灣系の店主は品名を言い立てては「超美味しいよ」と繰り返すばかりだ。
奥の席では菜食主義と名乗り出た夫婦相手に不思議なトークを繰り広げている様子。
「大根餅、超美味しいよ」
「じゃあそれください」
「終わっちゃいました」
ってなんだそりゃ、まだ12時過ぎだぞ。しかも自分で振っといて。
そういう店主に踊らされまいとまずはと国産瓶啤酒を。
◇水餃子 ・・・ 醤油、辣油要らず。酢だけでもいける。
◇香腸(腸詰) ・・・ 刻み葱、豆板醤が付く。「あなただけに特別ににんにく」と添えられる。何故かしら。
◇空芯菜炒め ・・・ 焦げたにんにくだけが緑色以外の唯一の彩り。
(画像準備中)
臺灣麻醤麺
ほどよく茹でられた青菜ともやしに芝麻醤(ヅウマアジャン)が平打ち麺によく絡む。
芝麻醤とは、練り胡麻を植物性油で溶いて伸ばしたものという。
少し甘いかな。
山下公園まで歩き、水上バスに乗って横浜まで。
乗り込んだのは「鱸(スズキ)」の名を冠する水上バスで、やたらと低い橋梁をふたつばかりくぐる為、低船高である。
集中豪雨に拠る増水時には橋梁に衝突するのではないかと老婆心的に杞憂する。
横浜駅東口より東横線に連絡。
一時帰宅し家事を済ませる。
・・・数時間経過。
夕餉は新宿三丁目にある貝料理専門店である。
貝毒にやられるのも厭わないと上がり込む六畳一間の小上がり。
まずはと辛丹波(兵庫・丹波)を冷酒で。
<突き出し>
◇蛤の吸い物
◇小松菜お浸しと小柱の鱈子和え
(画像準備中)
<刺身盛り合わせ>
◇牡蠣 ・・・ 檸檬でいただく。
◇赤貝
◇帆立
◇青柳
◇蝦夷法螺(ツブガイ)
◇石垣貝(イシカゲ)
◇鳥貝
◇平貝(タイラギ)
◇栄螺 ・・・ こりこり。
◇鮑 ・・・ さらにこりこり。
◇海鞘
菊正宗(神戸・灘)を熱燗で。
(画像準備中)
<昆布焼き>
◇牡蠣
◇蛤 ・・・ 本日は鹿島産である。
◇板屋貝
◇鮑
◇北寄貝
◇海松貝(ミルガイ)
五橋(山口・岩国)を熱燗で。
<一品料理>
◇小柱揚げ餃子
◇味噌玉焼き
◇おじや ・・・ 40分要するという炊込み貝飯が終了の為。
創作料理に使われがちな「とびっこ」、実は飛魚の魚卵の塩漬けと知る。
凡その想像はしていたが、好んで口にするわけでもないので知らずに過ごしていた。
貝料理専門店従業員より教えられるとびっこ。
名前を評して「そのまんまですね」とはその通りである。
よく聞けば「さっきWikipediaで調べました」との回答。
・・・。
外部記憶に頼るのは現代人の功罪であるとして今宵は此処迄と既に立て掛けてある暖簾を横目に店を出るのだ。
(未完)
夕刻、父と会う。
暗渠の上に這う小路沿いの小料理店。
地元での熊出没が意外な場面にまで波及していると知る。
「婆ちゃんがさ」
何なに深刻なあれですか、九十歳の老婆が熊と格闘? そんなニュースは見てないなー。
「まだ対面はしてない」
でも近所まで来てるよね、夜半朝方は危ないね。
「そう、だから暗いうちは出歩くなって云ったんだ」
耳が遠いから聞かないでしょ。
「いや、それでもその日は出て行かなかった」
円くなったねぇ。
「違うんだよ、逆に狡(こす)っからくて」
こすい。(笑)
「身内を油断させてるだけなんだ」
・・・田舎の老婆が深夜に外で何をするのさ。
「・・・うちと隣は境界線で揉めてるのは知ってるだろ?」
あれは悲しい出来事だね、竹林ごと取られちゃったし。
「その境界線は役所の仮設置で、小川の中に細い木枠が組まれてるだけなんだけど」
へー。
「(小声で)婆ちゃんはそれを夜中にごそごそと動かしてるんだ」
・・・。
三十八度線付近、闇に紛れて非合法活動を行う北の工作員の姿と重なった。
(了)
夕:
<突き出し>
法蓮草のお浸し胡麻和え
<造り>
鰯
皮剥(肝付き) ・・・ 黒鯛で著名な千葉・竹岡港より
<京風おでん>
豆腐
つみれ
じゃが芋
<熱燗>
菊水の辛口
@night:
//appetizer:en/antipasto:it/apéritif:fr//
"Salchichón"
"Jamón Serrano"
"olive"
"pickles"
"nuts"
//On the rock//
"Talisker"
"Chivas Regal"
終日箇条書き。
壱、
千代田区富士見に来ている。
東京警察病院の跡地付近である。
暖簾をくぐり一番搾り大瓶、餃子(7個入り)、湯麺をオヲダア。
女中頭より喫煙者と見破られ、先に座らされたカウンタアより奥のテヱブル席に移動させられる。
二人席の為、ゆったりと快適な喫・飲・食に興じて捻転。
弐、
膨満な気がして、かつての外濠沿いをひたすら歩く。
暗渠化された飯田濠より牛込見附、新見附濠を出ましてあれから牛込濠、市ヶ谷見附より市ヶ谷濠、四ッ谷見附へ。
ずいぶんくたぶれて捻転。
参、
青森は三沢から市ヶ谷に転属されたという空自な人と個室ビデオの利用者について語る。
「いわゆるお父さんと呼ばれる人々が家庭での煩わしさから解放されるべくフリースペースを求めて利用」との論。
がしかし、「歌舞伎町の美容整形医が十四名の看護士を急募している」という告知を名刺代わりに放つ隣席の男は異論を展開。
曰く、「低所得者の方々が安価な風俗産業のひとつとして利用」という。
ホワイトからブルーへセグメントの逆転である。
現時点で統計を知る術もないので、結論は保留という形でドロー。捻転。
肆、
終電手前の時刻に帰宅。
例の「村」の仲間(鳥類・♀)に風邪薬を渡すという事務的な行動のみを実行して気絶。
グッドナイトだ、諸君。捻転。
(了)
加齢に伴い代名詞の数が増えるのは周知の通りだが、映画俳優、取り分けハリウッドスターの名がさらっと出て来ない時ほど歯痒い事は無い。
未だ18時にもならない時刻、薄暗いカウンタアで近年アメコミヒーローの映画化が顕著である事実に絡めて役者や監督の名をつらつらと論(あげつら)っていると、カウンタア向こうに居る金髪より俳優名を先に当てられて打ちひしがれる事もしばしば。
「あの、ほら、ねぇ、『メリーに首ったけ』、『ナイトミュージアム』の、ほら」
そう、それ、最近『トロピック・サンダー』観たのに、全然出て来ねぇ、主役なのに!
「あ、思い出した」
云うな! 嗚呼もう、苛々する!
「早くしてよー」
・・・もう諦めました、仰ってください。
「"Benjamin Edward Stiller"」
そんなネイティヴな発音要らない。
「ベン・スティラー」
嗚呼そうね、ベン・スティラーね、なるほどね。
「今夜はよっく眠れそうだ。・・・あ、そうそう、あいつ何だっけ、ほら『マイティ・ソー』の監督の」
・・・それは知らないと自信持って云える。
「絶対知ってるって、ほら、あれ、『ワイルド・ワイルド・ウエスト』に出てた」
出てた? 役者もやるのか。・・・あ、それ知ってる、ほら、ねぇ、あれだ、シェイクスピア俳優の。
「そうそう、あー、何だっけ、えーと・・・思い出した」
キー! 悔しい! 何だそれ、自分で振っといて! 人をもやもやさせて終わりか! それで満足か!
「あれぇ、まだかなァ?」
うるせぇ! 知ってるんだよ、ほんとは! ・・・知ってるんだよぅ・・・。(泣)
「泣かんでも」
・・・もう、いい。云ってくれ、発音よく。
「"Kenneth Charles Branagh"」
・・・むかつく奴だな、お前は。そうね、ケネス・ブラナーね、知ってるし知ってた。
「いやー、ひと仕事終えたきぶんだな。あ、あれは、ほら、『コン・エアー』に出てた役者、捜査官役で」
うわー、知ってる。でも顔が出てこない。
「ほら、優男で、何だっけ? ジョン・マルコヴィッチとスティーヴ・ブシェミと出てた」
ニコラス・ケイジ主演で、ヴィング・レイムスとコルム・ミーニイと出てた。
「そういう名前はすぐ出るね。あ、全身タトゥーの男居たよね」
ダニー・トレホね。ていうか、そういうのは出てくるのに、準主役の捜査官の名が出ない!
「あ、俺これ無理だ、諦めるわ」
じゃァ俺に当てさせろ! 全敗は厭(いや)だ!
「(携帯をいぢりながら)じゃァヒントを」
そういうひとり言はこっそり聞こう。
「『すてきな片想い』、何だこりゃ」
それ知ってる、当時のモリー・リングウォルドが好きだった・・・、今は見る影もないけど。
「80年代だよ。あ、『スタンド・バイ・ミー』に出てる」
・・・リヴァー・フェニックスとキーファー・サザーランドとコリー・フェルドマン以外の役者の名前なんて知らん。
「じゃァ90年代、『シン・レッド・ライン 』、これでどうよ」
駄目だそれは観てないから。
「『クレイドル・ウィル・ロック』」
それは観たけど、ディエゴ・リベラが壁画を描いてる絵しか浮かばない。
「じゃァ、『マルコヴィッチの穴 』」
それ観たけど、キャメロン・ディアスの裂けてる口ぐらいしか記憶にない。
「いやあれは別に裂けてああなったんじゃないから。しかしこの人、いまひとつ作品に恵まれてないね」
え? 他にはないの?
「いや、あるにはあるけど俺も知らんし」
・・・もう、いいや、何かつらくなってきたし、全敗でいいです。
「"John Cusack"」
あーっ! それだ、そいつの姉ちゃんも俳優で名前がジョーンだ! しかも馬面だ!
「ジョンとジョーン? あ、ほんとだ、ジョーン・キューザック、同じ映画にも出てるな」
くくく悔しい! 肝心な名前が当てられない! ・・・もう帰る!
「あそう、じゃァベン・スティラーの『ドッジボール』は面白いから是非観てね」
敗残兵、早稲田通りより明治通りへと敗走。
やさぐれ気味にハワイにも支店を持つ店に立ち寄ってから副都心線で帰るのだ。
(了)
箇条書きな一日。
壱、
『プロフェッショナル 仕事の流儀 「松本人志スペシャル」 第143回SP』
(2010年10月16日放送@NHK総合テレビジョン)
ワンセグで予約録画した動画を携帯で観る。
録画状態がよろしくなかったようで、正常に再生されない箇所が幾つかあり捻転。
弐、
まっつぐに帰宅しようと山手線に乗っている。
西新宿に職場がある後輩より携帯電話に着信があり、反射的に新宿で下車。
降り立ったホームにて通話を押下して話し出すが何も聞こえない。
受話音量をMAX値にしても無音である。
それで俺の声は届いているのかとひとり携帯に叫んでいたら、ワンセグ視聴時に接続したアダプタが優先される為に通話不可と気付いて毟り取る。
無事に繋がり、西新宿にて合流する運びとなり捻転。
参、
西新宿にある生ビールが百円台という奇跡的な大衆居酒屋。
案内されたフロアはキャパ超え気味な客収容数で、たった数十センチの距離での会話が成立しないほどの騒音。
時折頓狂な奇声を発する妙齢の女子だけが五十対一の男女比を構成している。
来店時には自分発注ではない切干大根、鶏もつ焼き、塩昆布キャベツが既に卓上に。
後輩と麦焼酎をひと瓶飲み干して捻転。
肆、
地元海岸沿いに月輪熊(ツキノワグマ)が出没したというローカル記事を目にする。
三十六歳の釣り人が襲われ、県警と猟友会が捜索中という。
すわ同級生かとも思ったが、紙面より確認する術はない。
まァでも、平日に海沿いをうろうろーうろうろーしてるくらいだからろくでなしだな。
(と一人合点していたら早起きして釣りに来ていた市内の会社員だった、すまぬ)
熊公、泳いで消波ブロックに紛れたらしく、そう易々とは発見されない。
だいたい熊もさ、必死に抵抗する面倒な釣り人よりもさ、せっかく海岸くんだりまで下りて来てんだからさ、まず海を泳ぐ魚から始めようよ。
山育ちは磯の香りが嫌いかしらね。捻転。
(了)
煮込まれた根菜を欲している。
薄味が望ましい。
やはり京風に限る。
願いは屹度叶う筈と下る地階への階段。
湯気に出迎えられ、座る止まり木。
まずはと福祝(千葉・久留里)を冷酒で。
たったひとつの大根を皿に盛ってもらう。
当然、卓上の和がらしは小桶ごと使い切る。
続けて鷹座巣(山梨・南巨摩郡増穂町)を。
埼玉産の握り拳大の里芋、串に刺さった変わり果てた姿の蛸を頼む。
武州は何処の産か聞き損ねたが、此の里芋は海老芋の如き長さ、赤く茹(う)でられた蛸足は軟らか仕上げである、吸盤を除いて。
薄味ながらに好く滲みているので、酒は前に進まざるを得ない。
いもたこなんざァ女の喰いもんだという末席に座る不粋な輩には表ぇ出ろと胸倉を掴んで啖呵を切っておくとこも忘れない。
望み通りに根菜を喰らい、程好く酒精に満たされまして次の河岸へと移動します。
(了)
<20101020現在、加筆・訂正・画像準備中>
諸事情によりアルコヲルとオイリィな摂取をきもち控えようかしら夕飯は何にしようかしら程度の心持ちにて朝兼昼餉をどうしようかと考えてみれば、雰囲気的にはヴヰーガンでも食に問題のない店が近所にあるのを思い出す12時半。
因みに因んでヴヰーガンとは、獣肉、魚介類、甲殻類、卵、乳製品、そして蜂蜜さえも一切摂らないで生きている希少種。
故に葉っぱや穀物類は押し並べて良くて、脂・・・はどうだろうか、肉そのものではないからよかろうとも思うが、たぶんあかんな、それはともあれ植物油はまァ良かろうというスタンスである。
大通りを渡り、一度の左折でたどり着く右側の路面店。
看板なる類の外向け発信な物体の欠片もない外装である。
窓が多い為に採光に拠る店内は明るく、カウンタアに載る硝子なキャニスターに入ったナッツ類も絵的に愉しい。
見聞き慣れない単語の羅列ばかりのメニュウを一瞥すると、ただランチと表記された品目を見つけた。
中身を聞いてみると「ファラフェルサンドのハーフにレンテスープが付く」という。
じゃァそれを。
(画像準備中)
ファラフェルサンド(ハーフ)
紙袋に包まれた全粒粉なピタパンより花束の如き装いの葉っぱ類が顔を出す。
ざっくりだが内容物を列記しておく、自分の外部記憶媒体として。
◇フムス ・・・ ガルバンゾー(ひよこ豆)のペースト
◇サニーレタス
◇トマト
◇水菜のベビーリーフ
◇揚げ茄子
◇紫キャベツのザワークラウト
◇胡瓜
◇蕪のピクルス
◇アヴォカド
◇ファラフェル ・・・ 豆のコロッケ
卓上にある自家製らしき朱色のホットソース、種々な香辛料が入っていて深みのある味なのだが非情にも辛い。
ボトルを天日に透かして見ると、微塵な具材が幾つか浮遊沈殿している様子。
中身についてスタッフに尋ねてもみたいのだが、果てしないので止めておこう。
レンテスープ
レンテとはレンズ豆である。(たぶん)
絶妙な塩味の中に幾多の香辛料使用の痕跡がある。
がしかし、何がどれなのかは分からず。
壊れた鼻舌にはつらいところだ。
さて小腹が満たされ人心地したところで家に帰ろう。
・・・2時間経過。
やんごとなき諸事情によりオイリィとアルコヲルな摂取をたまにはがつんといってみようかしらそうかしら今晩の宴は何処にしようかしら程度の心持ちにて昼兼夕餉をどうしようかと考えてみれば、20分程度歩いた辺りにがっつりな食の店があるのを思い出す15時に少し前。
大通りを渡って左折し、ひたすらまっつぐに歩いた右側の角店。
木目調も目に優しいウヱスタアンな外装である。
窓際の席を陣取り、メニュウも見ずに品をオヲダアす。
(画像準備中)
店名を冠したマッシュルーム&スモークチーズ入りバーガー
白いプレヱトには付け合わせのフレンチフライががっつりと。
スタンダアドな皮剥き角材状である。(そんな表現はない)
下記はざっくりな内容物。
◇バンズ ・・・ 胡麻付きふっくら仕上げ
◇パティ ・・・ 粗挽きにて肉塊ごろごろながらも此の時ばかりはじゅうしぃさの記憶がない
◇ベーコン ・・・ 他具材に気を取られがちな所為か印象は薄い
◇スモークチーズ ・・・ とろけ具合がよろしい
◇ローストオニオン ・・・ 甘く炒められている
◇ローストマッシュルーム ・・・ この独特な香味がスモーキーさによく合う
このスモヲキィなフレヱヴァと共にハートランド・ドラフトでいただく。
品と共に運ばれて来たマスタアドを枯れるまで使い切って完食。
さて夜食には何をいただこうかと腕組みシアンしながら帰るのだ。
(未完)
おはようございます。
いよいよとうじつとなりました。
くわしいせつめいはばっさりとはぶきますが、よやくしたくりにっくへとむかいます。
「とうきゅうでんえんとしせん」にのりこみましたが、これからおこるさんげきをそうぞうしたのか、はげしくどうようしてまして、のったれっしゃが「きゅうこう」ときづいたのは、おりるえきをひとつつうかしたあとでした。
かくえきていしゃにのりかえ、よやくのじかんにまにあいました。
「これを30ふんいないにのんでください」
てわたされたのは「めもりつきかみこっぷ」と「1.5りっとるせんじょうすい(げざいいり)」でした。
えてきには「ポ○リスエット」ですが、そんなさわやかなあじではありません。
なにがはいっているのかわかりませんが、ひどくのみにくいえきたいです。
そして、げざいがそこにしずんでいるので、とうぜんいくどとなく「はばかり」にむかうことになるのです。
だんしはばかりを7どほどおうふくしました。
いしきはもうろうとしているので、そのかいすうはさだかではありません。
なかなかのみほせないえきたいをのむだけのへやでひとりためいきをついていると、となりになかまがすわりました。
ちゅうねんだんせいのおうべいじんです。
あまりにほんごがたっしゃではないらしく、「つま」らしきじょせいのおうべいじんがつうやくをしています。
かみこっぷのそこにすこしだけはいったえきたいにおびえるおうべいじんに、「めでぃしん」とせつめいしています。
「それはくすりよ」ってただいわれても、なんのくすりかききたいですよね。
ぼくよりあとにきたくせにものすごいいきおいでのみほしてゆきます。
ざつなつくりだな、きみは。
じぶんのをのみほし、うけつけにていしゅつすると、きがえをわたされました。
「いちまいもののけんさぎ」と「ちゅうごくじんのこどもがはくようないちぶにあなのあいたしたぎらしきもの」です。
・・・これはくつじょくてきです。
なにかのばつげーむのようです。
なまえをよばれ、しんさつしつとはあきらかにないそうがことなるへやへとあんないされました。
「ここによこになってください」とうながされ、いわれたとおりにします。
「てんてきをしますね」といわれ、はりがささったところまではおぼえているのですが、そのご、あおむけのからだをよこにしてからのきおくがまったくありません。
めをさますと、かーてんだけでしきられたべっどのうえでした。
さっきのてんてきはますいだったのでしょう、たちあがるとまっすぐにあるけないていどのよろめきかげんです。
どくたーによばれ、せつめいをうけます。
「ちいさいのはふたつとったけど、おおきいのはひとつのこした」といいます。
がぞうでみると、「どくきのこ」そのものです。
・・・まっかなまるい「かさ」に、いやないろあいの「くき」がついています。
おもわずきぜつしそうになりました。
「いまこれをとると、いえにかえってから、だいっしゅっけつすることもある」などと、はなしはおだやかじゃありません。
「4っかかんにゅういんしてとりましょう」と、よそうがいのてんかいです。
きゅうにはきめられないので、2しゅうかんごに「りょうせい」か「あくせい」のけんさけっかがでたあとに、にゅういんするびょういんをおさえることになりました。
・・・かなしいことです。
もういちどあの「せんじょうすい」を1.5りっとるものまなけれなならないかとおもうと、きがめいります。
きのこがりのひようをうけつけでしはらい、りょうしゅうしょとちゅういがきがかかれたようしをわたされました。
せいみつけんさごのちゅういがきには、いかの3つがしるされていました。
「いんしゅは2、3にちひかえてください」
「ゆぶねへのにゅうよくはひかえてください」
「かげきなうんどうはさけてください」
おまえ、すこしうるさいな。
だれがまもってやるもんか、とやさぐれどぜんかいでまちにくりだしてやります。
みんな、しんじゃえ。(なみだ)
(おわり)
あしたは「せいみつけんさ」のひです。
ますいをうたれちゃうみたいです。
21じいこうはなんにもたべちゃいけません。
ねるまえに4じょうのげざいをのみます。
・・・この「ねるまえ」ってのがこわいですね。
ふあんざいりょうでいっぱいです。
でも、おとなしくしたがいます。
いつものきんようびみたいに、かんらくがいであさまではっちゃけられません。
かりてきたねこのようにねむります。
おやすみなさい。
(つづく)
夕刻に訪れた店でのたったひと品の注文に躓いた悪夢からまだ覚めやらぬ十八時半。
その魔窟にて伝票片手に卓を廻る、ぐりっぐりにウェイヴのかかった赤味を帯びた金髪の・・・ってお前はキャンディ・キャンディか幾つになるんだ四十路じゃァ済まないだろうという従業員の姿が未だ脳裏に焼き付いて止まない。
何が何でも手段を選ばずに癒されたい心持ちにて、前述の魔界と同じエリアには相違ないが、以前に伺った記憶も新しい味噌食に特化したよく燃えそうな木造一軒家を目指す。
無論点火はしないし、その代わりにと云っちゃァ何だが、わりと転嫁は得意な方だ。
格子戸をくぐり抜け、出迎えた従業員に案内(あない)を乞う。
階上の座敷を所望するもそれは叶わず、もはや秋らしく涼しくなった表とは対照的な灼熱の焼き場前のカウンタアへ案内される。
まァ致し方なしと諦めて着席。
麦酒をいただくには当店取扱における鳥井氏銘柄が好みではないので、ここはひとつと冷酒を選ぶ。
「獺祭(山口・岩国)」
突き出しは秋刀魚の味噌漬け、所謂缶詰食である。
小骨が意外と硬く、ひと切れで断念。
嘗め味噌である金山寺味噌にて三種の有機野菜を食す。
小皿に盛られた金山寺は具沢山の上に甘味があるので、少量で充分である。
◇蕪 ・・・ ほんのりと甘い。味噌よりも醤油がよい。
◇辛味大根 ・・・ 内部は放射状に紅色である。そして名の通りに辛い。甘い味噌に合う。
◇バターナッツ ・・・ 実は南瓜という。甘味を抑えた柿の如き食感と風味である。生食が望ましい。
続けて、「石鎚(愛媛・西条)」を。
先に頼んだ銀鱈の西京焼きが目の前にて炭火で焼かれているのが見える。
がしかし、自分の物と思い込んで愛しげに眺めていると別の卓に運ばれたりもして、娘を嫁にやる父親のきぶんで食が進むものかと忸怩たる思いがないでもない。
ようやっと手前卓まで挨拶に来た娘、焼き色や箸の通り具合を含め見目麗しいのだが、已んぬる哉内なるものはまだ早熟にて生赤い部分が残念な娘である。
まァ旬のものでもあるし、生臭はないようだからとそれでも美味しくいただく、娘なのに。
次は「山形正宗(山形・天童)」を。
目前の鉄板で食材が焼かれる様を眺めていると、菜譜からは読み取れない実物を目の当たりにせざるを得ないので、自然と直感に結びついたオヲダアになるのを止められない。
クレヱプ作りを眺めるかのように巻かれて、というか折り畳まれてゆく出し巻き玉子が絵的にふわっふわなので頼んでみる。
開けた厨房に直接訪ねると、もろ味噌大根のじゃこと九条葱入りという。
じゃァそれひとつ。
ふわっふわの上に載るしゃっきしゃき感を残す大根は蛇足にも思えるが、これはこれでよかろうと。
最後のひとつに手を付けて箸を置くと、熱い焙じ茶が運ばれて来た。
潜在的な猫舌ながらせっかちが勝りがちとひと息でいただく。
支払いを済ませて出入り口に向かうと、従業員のひとりが系列店の名刺を二枚手渡してくれる。
正方形の一枚は市ヶ谷にある矢張り同じ木造一軒家な店舗で過去に行った記憶があるが、赤いもう一枚は当店の近所に開店したばかりの葡萄酒に特化した店という。
矢張り其処も木造家屋を改装した店舗である。
共通した感嘆の台詞は「よく燃えそう」。
洒落の通じない相手だと絶句と沈黙が返ってくることもしばしばなので、間髪入れずにまァ近いうちに寄せていただきますよという社交辞令も忘れない。
さァて二軒目は広めのラウンヂがよろしいかしらと坂道を斜めに歩き出すのだ。
(了)
この時節、日中の気温はやや高いのだが、日暮れともなると肌寒くなって・・・来ないな、まァいいや、晩秋に託(かこつ)けて時候を先取り、おでんダネを目指してゆくのだ。
地階へと下り、熱気を逃す為か常時半開きの硝子扉を抜けると、狭い店内の中央にコの字型カウンターが据えられている。
当店、僅か十二名で満席なのだが、幸いにもおでん鍋前の一席が空いていたので着席。
まずはと「鶴齢(新潟・魚沼)」を冷酒で。
鍋を覗くと透き通った京風のつゆに白い絹豆腐が一丁浮かぶのが見える。
これをと指差しのみで浅い大皿に盛って貰い、箸でぐずぐずと突き崩していると、見兼ねた大将から陶製の蓮華が手渡された。
左官が壁を塗るが如く卓上にある桶型の器に入った和がらしを山ほど皿の縁に塗り付けるのだ。
続けて牛たんを頼む。
これは最初から鍋に沈んでいないので、つゆに浸される時間が別途必要である。
豆腐と格闘している間に冷酒一合を飲み干したので、「大那(栃木・那須)」を冷酒で。
程なくして牛たんが摩り下ろした山葵と共に皿に盛られ出てきた。
口に放ると溶けるようだ、ていうかもうほろほろと蕩(とろ)けてる。
つゆの味がさほど滲みておらず、それはそれでつゆを啜り込みながら食す愉しみもあり、やがて完食と相成るのだ。
晩婚同士の大将と女将より見送られ、程好い加減で階段を上がり、次に参りましょうかねぇ。
(了)
<ヴィーベルズッペ Zwiebelsuppe>
基本的には玉葱ひと玉を短冊切りもしくは微塵切り、鍋底にて飴色になるまで炒めるのだが、そこは男の料理という名の言い訳だけを味方に付け、皮剥き後ざく切りのまま炒めもせずに水を注ぎ込んで火に掛け煮詰め、固形コンソメもしくはブイヨンひとつを沈めて、玉葱が軟らかく煮えたところでハーブ入り塩と黒胡椒にて味を整える。
本国独逸では邪道と指差されるだろうか、仕上げにバターひと欠片を投入して完成である。
クルトンは切らしているので、斜めに輪切ってトースターに8分放り込んだバタールを浸していただく。
あ、パルメザンチーズも切らしてやがる。
今日は終日ヴィーベルズッペの味を調えるだけの一日だった。
(了)
<20101013現在、加筆・訂正・画像準備中>
ホテルより支給されるぺらっぺらな浴衣にふにゃっふにゃな帯をきっちり貝結びにしてみたり、羽織紐をびしっと叶結びにしているのは、この広い館内を探しても自分ひとりしかおらんなと思いつつ目覚めた午前七時半。
巷間では高いだけとの悪評が止まないモーニングビュッフェを利用しようと階下へと向かう。
食堂では既に老若男女で溢れている。
動線の定まらない配置の為、自らのトレイを手にすることすらままならない。
ここはひとつ下民どもの見下ろせる位置から、全ての行動を支配下に置いてやろうとドリップされた珈琲だけを手にして案内された食卓へと着く。
既に空になった食材が新しく追加される際、スタッフは大声でその手にした料理の名を叫ぶ。
愚かな下民らはその声に釣られ、動線は激しく乱れて一方に偏る。
その隙を狙い、悠々と片手盆のまま和食中心に攻めてゆくのだ。
同じ動作を二度繰り返すと、暫くは動けなくなるほどに弛緩するしかない。
10:30 チェックアウト
さァこれから何処へゆこうか。
予定こそ入ってないが、観光地に滞在するに当たっての最終日である。
何かないかと思い付きにて、華厳の滝を目指す。
がしかし、日光方面は渋滞の様子。
急遽予定を変更し、宇都宮を目指す。
11:25 今市(いまいち)到着
途中、中古CD店に立ち寄って『松田聖子ベスト』を買おうという企画が持ち上がるも、聖子CDが安価で購入できるはずもなく、定価で買うほどの度胸もないまま断念する。
その全国区なる中古CD店前、餃子専門店に並ぶ栃木っ子の群れを見つける。
もしかするとただの観光客かもしれないが、此の周辺には何もないという理由から地元民に祭り上げたい、勝手に。
先程目撃したのは今市店のようだ。
同店舗の本店が宇都宮市滝の原にあるという。
当然目指すのだが、丁度昼時分だ。
並びを覚悟で向かうと、カウンターは満席なものの次で座ってあり付ける様子。
混雑の為か追加注文は不可という。
上等だ、こちとら朝からビュッフェでがっつりだ、隙間を埋めに来たんだ!
価格表を眺めれば、一人前210円とある。
「焼」も「水」も持ち帰りの「生」も「冷凍」も同価格である。
小振りだから大人の適量は二、三人前という。
三名で「焼」二、「水」一を頼む。
赤いカウンターに座り、小皿で醤油、酢、具の沈む香味辣油を合わせていると程なく運ばれて来る「焼」と「水」。
(画像準備中)
「水」
スープ自体に味はない。
他の客の食べ方をちら見ると、スープで満たされた水餃子の丼には直で醤油、酢、辣油を注ぎ込んでいる。
地元っ子(かどうかは分からないが)は小皿なんぞ使わないのだ。
郷に入れば郷にとばかりに注ぎ込む醤油、酢、辣油の三位一体。
これによりスープも飲み干せてしまい、完食となる。
(画像準備中)
「焼」
次に「焼」だが、云うほど小振りには見えない。
所謂「ハネ」は付いていない。(あれには何の魅力も感じないから付いてなくてよい)
餡にはがっつりとキャベツ、粗めの挽き肉、生姜にんにくが効いている。
油っこさが全く感じられないから、一食として複数人前がいただけるのだ。
後で知るのだが、他店舗と具材は同じでも当店舗は焼き方が絶妙な加減になっており、画一化を脱しているという。
焼き方の大将の匠の技が光る店である。(ガム噛んでたけど)
さあ東京へ帰ろう。
13:50 佐野SA
16:00 渋谷区xxx
同行者らと解散し、ひとり車両返却の為に営業所へと向かう。
時刻は17時45分。
返却期限は18時である。
延長の憂いもなかったわけでもないが、無事に返却して帰宅。
往路よりも増えた荷物を部屋まで運び上げると、後は死んだように眠るしかないのだ。
(未完)
追記:
皆々様、お疲れ様でした。
日本語でのコミュニケーションの難しさを改めて知りました。
次回は日本語禁止ルールを設けようと思います。
皆々様は多言語の学習に励んで下さい。
あらあらかしこ
<20101013現在、加筆・訂正・画像準備中>
前日の痛飲が崇り、忘れ物に過度の自信が有り余る午前四時半。
以下はざっくりな時間軸に沿った行動履歴。
04:30 起床
04:59 朝食:焼き鮭はらみの結び、手巻き納豆、玄米茶
05:15 車両(カローラフィールダー)搭乗
05:30 一時帰宅、荷積載
06:00 一名送迎
06:30 BBQ用焜炉購入@六本木
07:00 一名送迎
07:15 渋谷区出発
08:14 羽生PA到着
08:30 第二朝食:月見饂飩
ここで、降りるべき宇都宮ICをスルー。
次なる河内スマートICより一般道へ。
何がスマートかというと、ETC搭載車以外は降りられないから。
10:10 鬼怒川温泉到着
10:48 食材買出
(画像準備中)
鬼怒川温泉オートキャンプ場@鬼怒川温泉滝
(画像準備中)
鬼怒川
現地で釣竿を借りただけの俄か釣り人より邪険にされながら川辺で炊事を行なっていると、奴等の針にうっかりと岩魚が釣られ、何なにそこで釣れるのそのポイントがいいのほんとに?という便乗型の釣り人の群れに囲まれながらのBBQと相成る。
まずはとエリンギ、椎茸を焼く。
鮭のホイル焼きを仕込む。
雨が降り出してきたので、河原より上がって東屋へと移動する。
この東屋、どう見ても河川敷に建つ公共施設なのだが、当キャンプ場を仕切る民間人の曖昧な許可の下に占拠と火気使用を決行。
程なくして上流にあるダムからの放水警報が鳴る。
国土交通省の係員が釣り人やキャンパーらに河原からの撤収を促すが、奴等の大半はぐずぐずと川辺に残っている様子。
これ、流されたら良いニュース映像が撮れるなァ幾らになるかなァとの皮算用も忘れない。
(画像準備中)
秋刀魚の塩焼き
(画像準備中)
◇合挽肉ハンバーグ~ギリシア風ヨーグルトとキューカンバーのソース“ザジキ τζατζίκι”和え
◇桜姫鶏と茸のガラムマサラ煮込み
◇骨付きラムチョップ Lambchop
◇レモン&パセリのソーセージ
◇フライドポテト
◇パリジャンバゲット
この品目数、これでも野外BBQなのかと優雅にも下々を見下ろす上から目線な自問自答である。
ここでの下々とは、ダム放水警報発令中にも係わらず河原にのほほんと過ごす奴等のことに相違ない。
程好い時間で撤収。
我々が滞在する間、河川の急激な増水はなかったようだ。
残念である。
一路、ホテルへ。
日中散々に喰い倒したというのに既に空腹を覚え、ホテルの一室で煮炊きを始める。
当然室内での火気使用は避け、携帯用カセット焜炉を星空と女湯が見えるロマンティックなテラスに設置。
煮え繰り返る鍋にフェットチーネ乾麺、塩、オリーヴオイルを投入。
パスタソースは昼の残りを使用。
赤鶏の卵黄を入れ、黒胡椒にて炭焼職人風に仕上げる。
まァあたしは何も手伝っちゃァいませんが。
(画像準備中)
◇フェットチーネ・アッラ・カルボナーラ Fettucine alla Carbonara
親の仇とばかりに飲んだくれよう、深夜の大浴場に浮かばない適量で。
(續く)
前日の酒量を控えて目覚めた午前八時。
本日の脂質再検査の書類に改めて目を通すと、実は「前日21時以降絶食」の指示ではなく、その紛らわしい表現をざっくりと解釈すると、「当日喰うな」程度の条件だったと知る。
何だったんだ、あの禁欲と禁断症状との闘いと世間を呪い続けた数時間は!
まァそれでも良い方へと考え、好結果を期待したいと自宅より外出。
外は小雨であるが、傘は持たない。
半蔵門線に乗り、虎ノ門にて下車。
西新橋に向かって歩く。
雨脚は強くなるばかりだ。
予約時間前に到着。
それでも受付では役所的に無碍にはされず、そのまま検査手続きへ。
階上に上がると、揃いの検査着を来た老若男女どもが雑誌片手に室内を徘徊している。
自分だけが私服である。
囚人を監視する獄卒きぶんで待機する。
名を呼ばれると、此れまでに幾人もの血を吸ってきたであろう、若輩とはいえ熟練看護士の前に座らされる。
看護士の命により左腕の袖を捲くりながら「少し質問させていただきます」と目も合わさずに告げられ、採血をされながら怠惰な生活を糾弾されるかの如き尋問が始まる。
「前日の夕食は摂られましたか?」
いや、あ、はい、食べましたが、21時以降は食べてません。
「(そんなことは聞いてないという風に)お酒は飲まれましたか?」
いや、あ、はい、飲みましたが、21時以降は飲んでません。
「(そんなことは聞いてないという風に)外食は多いですか?」
いや、あ、はい、多いと思います。たまに家でも作って食べますけども。
「(そんなことは聞いてないという風に)油っこい物はよく食べますか?」
あ、はい、よく食べます。揚げ物は好きな方です。
「(そんなことは聞いてないという風に)お酒はよく飲まれますか?」
あ、はい、飲みます。ほとんど毎日飲んでます。
「お酒は普段どのくらいの量を飲まれますか」
えーと、数えながら飲んだことはないですね。分かりません。
「この数値を見てください。若いのに400を超えてます」
はあ。普通はどれくらいですかね。
「標準値は150未満です。若いのにこの数値は異常です」
・・・最悪どうなりますかね。
「このままだと薬を飲んでもらうことになります、若いのに」
それは通院しての治療ですか?
「そうです。そうならないように日頃から外食を控え、運動してください、若いんですから」
はあ。
「はい、以上です。若いんですからお大事に」
・・・はあ、どうもありがとうございました。
もう若さなんて取り得じゃないのに、駄目押しまでされて送り出される午前十一時。
今云われたことをひとつたりとも守れない自信だけを身に付け、絶食した十数時間分の遅れを取り戻すべく、臺灣料理店に向かい、啤酒で雲呑麺と炒飯をやっつけ、夕刻には焼き鳥専門店にゆき、喜久水でつくねひな皮ゴンボ鳥刺しを、最終的には大衆居酒屋特有の油っこい品々を肴に飲んだくれるのだ。
(量)
先々日から続いております落語会、本日ァ三日目、勝手に千龝樂でござんす。
此れまで生きてきまして乗ったが数えるほどしかねぇなんてぇ都営浅草線で人形町に向かうのは・・・止しまして、勝手知ったる半蔵門線に乗り、水天宮前にて下車します。
駅には何故か柳家権太楼一門のほたるあにさんがおりまして、黒い帽子に黒紋付姿で歩く桂平治師匠に話し掛けておりました、・・・という目撃例を後で聞きました。
まァあたしはその頃、人形町にある支那料理店にて包子と叩き胡瓜を肴に杯一飲ってましたが。
会場にたどり着くと既に時刻は開演二分前でして、受付付近では当会の席亭が師匠連中の入りの確認を行なっております。
「(柳家)さん喬師匠、まだ? たぶんぎりぎりだから、いつも通りでしょ」
まァ主催者側からしてみりゃァそれはそれでご心配でしょうな。
『日本橋 夜のひとり噺 第2期 <第六夜 特別編:さん喬・扇遊・平治・一之輔四人会>』
@人形町一丁目・日本橋社会教育会館8F
入船亭辰じん◆金明竹
尺の問題でしょうか、与太郎と叔父のみの遣り取りがありまして、中橋の加賀屋佐吉方から参じました上方弁の男と叔母は登場しません。
春風亭一之輔◆短命
「若手です、見えないでしょうけど」
「この会では僕と辰じんさんだけが若手ですね」
「たぶん平治師匠も同んなじこと云いますけど」
「あたしは認めません」
「ここ水天宮前にはもうひとつ会場がありまして」
「ちらほらと空席も見えますが、間違って日本橋劇場に行ってるんでしょうね」
「あたしら芸人でも間違えますからね」
「ここの会場は座席が可動式なんですよ」
「遅れて入って来て席まで歩く時に通路がぎしぎしと鳴るンです」
「まァあたしはこちらの会場の方が好きですね」
「・・・向こうに行っても同んなじこと云いますが」
「芸人の生態をよく知らない方からよく質問されます」
「最初は出身地とか聞かれますね」
「『どちらのご出身なんですか』、千葉です」
「『千葉のどちらですか』、野田です」
「『あー、あの醤油の』、そうです」
「『ヒゲタとか』、キッコーマンです!」
「そこは譲れません」
「その辺から『それで、えーと、年収は?』とか聞かれます」
「人んちの事情にずけずけと、土足で」
「『ご家族はいらっしゃるんですか』、ええ、妻と子どもが」
「『養ってらっしゃる?』、ええまァ、一応養ってます」
「『あの落語で?』、・・・そうですよ」
「『ほんとは共働きでしょ?』、うるせぇっ!」
「歳を三十二ですって答えると『ええっ!?』ってびっくりされます」
「『西暦は?』、1978年です」
「『昭和でいうと?』、五十四年です」
「『干支は?』って疑ってんのか、午(うま)だよ、午!」
入船亭扇遊◆突き落とし
<本編>
「これから品川にゆきまして、その先で大しくじりをするという、お客様の生活には何の役にも立たない廓噺の一席で御座ィます」
お仲入りでござんす。
抽選会がありまして、以下の三点があたしじゃない誰かしらの手元に行き渡りましたな。
◇オリジナルTシャツ:二枚
◇「第24回 特撰落語会 馬生十八番・正雀十八番 ~十八番と掛け合いを」
演者:金原亭馬生・林家正雀
2010年10月16日(土)開演18時50分@深川江戸資料館小劇場
前売三千円(全席指定)テケツ:ペア三組
◇『落語を観るならこのDVD』瀧口雅仁:著(ポット出版):一冊
桂平治◆おかふぃ
「今日の会は男女の噺を演ってくれと云われてたンですが」
「あたしはそういうのは演りません、病の噺です」
「先日、入院しまして大手術を受けました」
「脳下垂体腫瘍でした」
「頭ですからね、(額辺りを指して)此処から開けるのかと思いましたら」
「唇を捲(めく)って鼻の下辺りの肉をですね、七糎(センチ)くらい切って」
「こう顔の皮を頭の方に捲っての手術だそうで」
「で、其処から脳下垂体の腫瘍を切除するンですって」
「手術の後、顳顬(こめかみ)の辺りに瘡蓋(かさぶた)ができてるンですよ」
「先生に、この瘡蓋は何ですかね、って聞きましたら」
「『あー、それね、捲った皮は看護婦が手でずっと持ってたのよ』」
「『でも看護婦だってね、何時間もそのままだと疲れちゃうでしょ』」
「『だから休む為にクリップで皮を固定してた痕(あと)だよ』って」
<本編>
三名の登場人物のうち、ふたりの顔に鼻がありません。
柳家さん喬◆幾代餅
「背高泡立草(セイタカアワダチソウ)なんてぇと風情がありますが、豚草(ブタクサ)ってのはどうも」
実は此の二種、間違われやすい別種の植物なんてぇ云います。
不思議と広く巷間に伝わりまして、大々的に訂正されない一例でしょうな。
追い出しとなりまして、会場を後にします。
此処人形町には贔屓にしてぇ贔屓になりてぇなんてぇ乙な店が何軒かあるンですがねぇ、後に述べるなんてぇ諸事情により此の町を立ち去るべく駅に向かいますな。
・・・町の灯りが此れほど憎い宵もござんせんなァ。
週末てんでがっつりと飲んだくれてぇンですが、ここはひとつぐっと堪えまいよと堪えまして、明日に控えた脂質再検査に向けてのカラダァ作りの為に其の為にィ、まっつぐ帰り、今正にこの時間から飲んだくれている不逞な輩に向けまして、飛びッ切りに口汚ぇ呪詛の言葉を吐きつつ、魂を削られる思いで耐ヱ難キヲ耐ヱ忍ビ難キヲ忍ンで寝床で昏倒するしかねぇンですかねぇ。
(了)
昨日に引き続きまして落語会、本日ァ二日目でござんす。
一週間に十日乗るなんてぇ半蔵門線を半蔵門にて下車します。
『第350回 若手研精会 神無月公演』
@隼町(三宅坂)・国立演芸場
入船亭辰じん◆道灌
<本編>
「な、ななへやへ、はなはさけとも・・・」
「七重八重、濁りは打ってねぇんだ、花は咲けども、だ」
「・・・山伏の味噌ひと樽に鍋ぞ釜しき? 何だ此れ、お前が作った勝手都都逸かァ」
「勝手都都逸ゥ? さてはお前ぇ、歌道に暗いな」
「角が暗ぇから提灯借りに来た」
柳亭こみち◆粗忽長屋
「今日は遊一あにさんに連れられまして、午前中に一席演ってきました」
「この会、前回は遅刻したんで、今日だけは遅れられないと気合入れて行ったんです」
「朝も早くに起きまして、準備して、って当たり前なんですけどね」
「で、高座も無事に終えまして楽屋に帰ったところ、わたしの携帯に着信があったンですね」
「朝から気合入ったままでいるもんですから、『!ッもしもしッ!』って出ちゃいまして」
「高座では遊一あにさんが一席伺ってますんで、邪魔にならないようにと窓際に移動したんですね」
「そしたら、窓っていうか格子の向こうはすぐ客席でして」
「わたしの話し声がもう丸聞こえなんです」
「わたしはほんとにそそっかしくてですね」
「着物の部品をよく忘れますね」
「帯紐を忘れると女の人、着物着れませんから」
「お囃子さんから帯紐借りまして、その間、お囃子さんの帯はばらばらなんですけど」
「寄席ではそれで済むんですけど、落語会では間に合いませんね」
「会場で何かないですかって云ってもらって代用したのがビニール紐」
「凧糸」
「60リットルのゴミ袋を使いました」
「お前それでよく噺家やってるななんて云われますけど」
「まァ奇跡的に生きています」
「『お前は(入船亭)扇橋みたいになれ』ってよく云われるンです」
「『あんなにわけ分かんなくても許される扇橋みたいになれ』って」
「・・・わたしがこんなこと云うのもあれですね」
入船亭遊一◆目黒の秋刀魚
「待ってましたッ」と客席からお声が掛かります。
「あ、どうもありがとうございます」
「この間、浅草演芸場で高座を終えた後に、『待ってましたッ』なんてお声も掛かったこともございますよ」
遊一あにさん、残念ですがねぇ、前日の一席と同じ噺でござんした。
秋だてんで、旬だからしょうがねぇンでしょうかねぇ。
春風亭一之輔◆竹の水仙
「噺家稼業をあまりご存知でない方によく質問されます」
「『年収は?』とか。そんな時はまァ一億ですと答えてますね」
「『え? その若さで!?』と返されまして、三十二ですって答えると『ええっ!?』ってびっくりされます」
「『西暦は?』、1978年です」
「『昭和でいうと?』、五十三年です」
「『干支は?』って疑ってんのか、人の歳を!」
<本編>
「名人は上手の坂をひとまたぎ、なんて申します」
「行きなよ」
「いいよ」
「行きなって」
「いいって」
「行って来いって」
「いいよ」
「行けよッ!」
「(三つ指付いて)行って参ります」
お仲入りで御座ィます。
瀧川鯉橋◆武助馬
「あたしらもそうですけど、役者さんは大変なお仕事ですね」
「あたしにも役者さんの知り合いがございまして」
「声優の方なんですけど、増岡弘さんて方はご自分で劇団を旗揚げしておりますね」
「劇団と申しますと、俳優座ってありますね。そうですね、加藤剛さんとか」
「まァ俳優座の若手の方には時代劇の役なんてぇ付くそうですね」
「しかも台詞付きですよ」
「町奉行の捕り方の格好なんてしまして、十手をこう構えまして『待てッ、この曲がり者ーッ!』って」
客席の笑いが幾分か遅れます。
「・・・遅いですね」
「もう亡くなった方ですが、大女優ですよ」
「この方は映画と実物の差が凄いらしいですね」
「新珠三千代(あらたまみちよ)さんという・・・」
「亡くなった方にこんなこと云ってほんとに申し訳ないんですけど」
「この方が山奥でのロケ地で撮影中に怪我をされまして」
「マネージャーさんが慌てて近所に病院を探しまして、やっと一軒見つけまして」
「それが精神病院なんですね」
「でも他にありませんから、新珠さんを診察室に送り出します」
「お医者さんが『あなた、お名前は?』、『新珠三千代と申します』」
「『・・・あなたねぇ、うちにはそういう人はよく来ますよ』」
<本編>
「上方に参りまして、片岡仁左衛門の弟子になりました」
「ほう、大坂で仁左衛門の下に。で、何という名だい」
「・・・土左衛門の名を頂戴しました」
「・・・あんまり土手沿いを歩かないほうがいいね」
「それから、これではいけないと江戸に戻りまして、坂東玉三郎に弟子入りしまして」
「ほう、女形かい。何という名だい?」
「・・・玉触郎(たまさわろう)という名を頂戴しました」
「・・・それは聞かなきゃよかったなァ」
「それから、中村勘三郎の・・・」
「勘三郎といやァ大看板だ」
「・・・の向こうを張る役者、中村勘袋の弟子になりまして、頭陀袋(ずたぶくろ)という名を頂戴しました」
「・・・お前さんは、名付けの運がよくないねぇ」
金原亭小駒◆子は鎹(子別れ:下)
「大駒になれッ!」とのお声が掛かります。
「十年前に演ってみたら、これがどうもしっくりきませんで」
「自分も子を持ったら演れるかなァなんて思いました」
緞帳が下り追い出しとなりまして、小屋の外へと吐き出されます。
蕎麦でも手繰りながら杯一飲ろうかなんてんで、隣の麹町を目指しますな。
道すがら、びるぢんぐとびるぢんぐの谷間にちらりと見えた支那料理屋の裏ッ寂れた佇まいに恐れをなしつつも、秋の夜長は更けゆくので御座ィます。
(續く)
本日ァ勝手に云ってるだけですが、三夜連続落語会の初日でござんす。
久方振りに乗る日比谷線でした。
『中目黒寄席 第100回公演』
@上目黒二丁目・中目黒GTプラザホール
瀧川鯉ちゃ◆薬罐(やかん)
「鯉ちゃと申します」
「何でこんな芸名を付けられたかというと」
「入門時、師匠のおうちを訪ねた際にお茶を持参したんですね」
「で、そのまんま付けられました」
「茨城にある小学校の学校寄席に行って参りました」
「全校生徒、全学年の生徒さんの前で一席演るんです」
「全校って云ったって、一年生から六年生まで合わせて100人くらいなんですけど」
「で、後日こちらの学校の先生より小包が届きまして」
「何だろうてんで開けてみますと、生徒さんの感想文なんですね」
「芸人にとっちゃァ有難いことですよ」
「これを読み始めますと、最初は低学年の女の子でした」
「『何か顔色の悪そうな人が出てきたと思ったら、喋り始めるとうるさかった』」
「次は男の子です。この子は六年生でした」
「『寿限無をやっていた』、最近の子はテレビでみんな寿限無知ってますからね」
「『僕の知ってる寿限無とは少し違うけれど、こなしてるなと思った』」
<本編>
「無学者、論に負けずで御座ィます」
入船亭遊一◆目黒の秋刀魚
<本編>
「余は秋刀魚が恋しい、嗚呼さんま、さんまに逢いたい」
「なんてさんまに恋焦がれまして、昔の大竹しのぶみたいに」
「って古いですね、教わった通りに演ってるだけなんですが」
「何、日本橋で買い求めたと申すか。房州の産とな。むぅ、矢ッ張り秋刀魚は目黒に限る」
瀧川鯉昇◆二番煎じ
「つい最近まで夜なのに三十度を超える日もありまして」
「とても寝てられませんでしたね」
「暑くなる前は、六月ぐらいでしたか、深夜にテレビでサッカーなんぞ映(や)っておりまして」
「あれはワールドカップと云うンでしょうか、あまりよく知らないンでして」
「22人の男たちがひとつのボールを奪い合うという大変貧しいスポーツなんですが」
「丁度家に帰ると映ってまして、つい観てしまい、これで気が付くと朝だったりしまして」
「やはり眠れない日々を過ごしてたわけで御座ィます」
「先日、映画監督の平山秀幸さんにお会いしまして」
「この方は『学校の怪談』や『しゃべれどもしゃべれども』の監督さんなんですが、ご夫婦で落語がお好きでらっしゃいまして」
「ひとつ時代劇に出てみないかと誘われまして、撮影に参加しました」
「普通であれば、こう、頭髪に肌色のを被せて月代(さかやき)に丁髷(ちょんまげ)を載せるンですが」
「あたしのばやい(場合)、こう、被せる必要ァありませんから、そのお手軽さを買われたんでしょうね、それでお役をいただきまして」
「あたしは、妾に苛めに苛め抜かれる役で御座ィまして」
「役者さんは凄いですね、あたしを苛める妾役の方は関めぐみさんという背の高い女優さんなんですが」
「役に成り切ってますから、本気で苛められてる気になってきまして」
「ここは家か、と何か演技とかそういう感じじゃありませんでして」
「それで、最後には切腹してもう居なくなるわけなんですが」
「あたしもこの歳まで生きてきて、自腹ァ切ったのは初めてでした」
後で知るンですがねぇ、この時代劇とは、『必死剣 鳥刺し(ひっしけんとりさし)』なんてぇ申しまして、豊川悦司、池脇千鶴主演にて今年の七月に公開された作品でした。
して、おふたりの役名は下記の通りで。
連子:関めぐみ
安西直弥:瀧川鯉昇
お仲入りで御座ィます。
百回記念公演てんで、抽選会が御座ィまして、テケツの壱の位が零番だったあたしゃァ鯉昇師匠の銘入り団扇をいただきました。
瀧川鯉斗◆新聞記事
たーたんちぇっくな柄に袴姿の二ツ目のあにさんが高座に上がります。
「僕、名古屋で暴走族の総長やってました」
なるほど鯉斗あにさん、確かに襟足の長さがやんきぃでした。
「小遊三師匠と嵐のライヴに行ったンすよ」
「若いおねぇxはんたちが、こう、ペンみたいな、あれルミカライトっていうンすけど」
「小遊三師匠が『あれ、俺の独演会で使えないかなァ』って仰るンで、早速準備しまして」
「で、当日、木戸口でよろしくお願いしまッすってルミカライトを配ったンですね」
「で、楽屋から客席をそっと見てみたら」
「おばちゃん達、ルミカライトで照らしてながら弁当食べてましたね」
入船亭扇遊◆明烏
「百回公演、世話役の方とお客様に支えられての地域落語会ですよ」
「今朝の朝刊、今朝の朝刊ておかしいですね、朝刊にも載ってました」
「中目黒寄席百回達成なんて、・・・あたしの名はどっこにもありませんでしたが」
「当時、あたしは中目黒に住んでまして、この会のポスターはよく見てました」
「よく見てましたが、それに出てるあたしは中目黒では誰にも気付かれませんでした」
<本編>
「あなたたち、ふたりで帰ってご覧なさい、大門で縛られる」
追い出しとなりまして、会場を後にしますな。
近くにどらふとな地麦酒の雁首揃えるてぇ店があるてんで向かいまして、神輿を据えますてぇと、壁に貼られました品書きィ見れば、利き麦酒の組み合わせで種類はこなせるてんで、少しの杯を幾多も重ねまして、ほろ酔い加減で秋の夜長は更けてゆきます。
(續く)
明日ッから大晦(おおつごもり)に掛けましての演芸すけじゅーるでござんす。
まァただの備忘録ですな。
2010年10月6日(水)開場18:00 開演18:30-21:00
『中目黒寄席 第100回公演』
@上目黒二丁目・中目黒GTプラザホール
演者:
瀧川鯉ちゃ
入船亭遊一
瀧川鯉昇
瀧川鯉斗
入船亭扇遊
2010年10月7日(木)開場18:15 開演18:45
『第350回 若手研精会 神無月公演』
@隼町(三宅坂)・国立演芸場
演者:
金原亭小駒
瀧川鯉橋
春風亭一之輔
入船亭遊一
柳亭こみち
2010年10月8日(金)開場18:30 開演18:50
『日本橋 夜のひとり噺 第2期 <第六夜 特別編>』
@人形町一丁目・日本橋社会教育会館8F
演者:
柳家さん喬
入船亭扇遊
桂平治
春風亭一之輔
2010年11月8日(月)開場18:00 開演18:30
『第351回 若手研精会 霜月公演 「祝!二ツ目昇進 古今亭志ん吉 主任公演」』
@日本橋蛎殻町一丁目・日本橋公会堂ホール(水天宮前・日本橋劇場)
演者:
春風亭一之輔
柳亭こみち
金原亭小駒
三笑亭夢吉
志ん坊改メ古今亭志ん吉
2010年11月13日(土) 開場17:30 開演18:00
『第三回 日の出寄席 「立川志の輔 独演会」』
@丸の内三丁目・東京国際フォーラム ホールC
演者:
立川志の輔
2010年12月7日(火)開場18:00 開演18:30
『立川談笑 月例独演会 其の109回』
@千駄ヶ谷五丁目・紀伊國屋サザンシアター
演者:
立川談笑
2010年12月26日(日)
『年忘れ 市馬落語集』開場16:30 開演17:00
@九段南一丁目・九段会館 大ホール
第一部「落語競演」
演者:
柳亭市馬
立川志らく
柳家三三
第二部「昭和歌謡全集」
ゲスト:
立川談志
演奏:
クミ伊藤とニューサウンズ
おっと、前売りのテケツを忘れねぇようにしねぇといけねぇやな。
管理不行き届きは身を滅ぼしかねませんで、剣呑剣呑。
(了)
昭和から平成引っ掛かり気味に多感な時期を過ごしてしまった来歴の身としては、J-POP=昭和歌謡でもあると云える。
そんな懐メロ寄りなBGMの流れる、沖縄系ほるもん焼きの店に来ている。
生ビールから始まり、続けてうっちん茶割りを。
ほるもんめにゅーを繰っていると、まんざら知らないわけでもない部位もちらほらと。
コブクロ、小渕黒田デュオではなくて、子宮。
フワ、ふわ、不破万作とか云ってないで、肺臓。
チレ、スペイン語で唐辛子とかそういうのはいいから、脾臓。
◇胡瓜の島ラー油和え ・・・ 糸唐辛子とともに
◇島マースのもつ煮 ・・・ 白く濁った塩味なスープに蒟蒻が入る
◇かしら、たん、はつ、レバー、ハラミ、他 ・・・ 全てが肉々しく同じ色に見える
不意にチーズピザが喰いたくなりまして、次の河岸へと移動で御座ィます。
二軒目やべぇし、トリスハイボールしか頼んでねぇし。
(了)
Uemura Shōen (1875-1949)
Her real name was Uemura Tsune.
She was born in Gokomachi, Shijō-dōri, Shimogyō-ku, Kyoto as the second daughter of a tea leaf merchant "Chikiri-ya".
"Exhibition Uemura Shōen (2010/9/7-10/17)"
@The National Museum of Modern Art, Tokyo (MOMAT)
Kitanomaru-kōen, Chiyoda-ku, Tokyo
http://shoen.exhn.jp/
"What a beatiful bijinga, watercolor on silk!!"
(End)
<20101006現在、加筆・訂正・画像準備中>
銭湯にゆくのだ。
勇んで外へ飛び出すも、既に一番湯は逃していると知る15時過ぎ。
先に向かった先が住所は恵比寿だがほとんど広尾である。
(画像準備中)
宝来湯@恵比寿三丁目
「休業日:土曜」
・・・。
出鼻挫かれまくりまくりで悲しくなる。
地図の読めない女どころか、文字の読めない三十路も半ばである。
次、港区白金。
古川(渋谷川)に架かる橋を幾度も渡る。
(画像準備中)
玉菊湯@白金三丁目
「7月より営業日は月・火・水・金となりました」
・・・。
えーと、つまり、木・土・日・祝は休みですかぃ。
・・・これは自分の所為じゃない。
恨みと辛みと嫉み妬みのみの負力で着火し、ごうごうと燃え盛る炎の中を足早に立ち去る。
薬園坂をひいこらと上り、韓国大使館を眺め、南麻布へ。
(画像準備中)
麻布黒美水温泉竹の湯@南麻布一丁目
ようやくたどり着いた約束の地は都内銭湯には珍しい天然湯の温泉だった。
当湯、大正二年の時点でラヂウム温泉として営業していたという。
狭い浴場ながら溢るる湯は黒く、絵的に効きそうである。
湯上がりにはさっぱりしたもんでも喰いてぇやなと思い、予ねてから予定していた恵比寿二丁目にある店を目指し、辿った道を再び引き返すのだった。
(未完)
飲んだくれに週末も平日も昼も夜もないのだが、当日の金曜に何んんんにも予定がなく目的地も定めず電車に乗っている。
丸い緑の山手線である。
新宿で降り、三丁目まで歩く。
はたと思い立ち、目的の店を目指すが已んぬる哉、金曜なのに"shattered "である。
告知的な文面すら貼られておらず、マスターがひとりで切り盛りしている店なので、子を想う母親の心境で杞憂してみたりもする。
二丁目に立ち寄る。
蕎麦を手繰りたいわけでもないのに蕎麦屋の暖簾をくぐる。
突き出された揚げ蕎麦をあてに瓶麦酒を手酌で飲んでいる。
揚げ蕎麦とは、手打ち蕎麦の端切れを揚げたものでスナックに近しい。
揚げ蕎麦の器を空にし、続けて古漬に熱燗とまでには至らず撤収。
会計時に従業員から「え? 何、ビールだけ?」と卓上の器を覗かれながらも店を後にする。
新宿通りを大木戸門方面へと歩く。
杉大門通りにある店の暖簾をくぐる。
L字のカウンターだけの店である。
風格のある木製の品書きの下には墨で直書きの価格表があったが、上ッ面に貼り付けられたベージュ色の用紙にて訂正されているのが少し物悲しい。
雲呑麺を頼む。
ざっくりと表現すると古き良き支那そばライクな風味なのだが、一口毎に一種独特な後味を残し、それの正体が何なのかは分からない。
後で知ることになるのだが、反対派はそれを「酸味」と酷評し、肯定派は独特な風味そのものについては一切触れないという対極な評が見られた。
新宿通りに再び立ち戻ったところで、丁度時間となりましてお後と交代で御座ィます。
(了)