2007年01月15日

ダメ人間、in熊本~part1~

飛行機に搭乗する際、あなたが真っ先に考えることは何ですか?
「もしや墜落するんじゃないだろか?」「どうか無事でありますように。」
そんな野暮なことは頭を過ぎりもしないのがダメ人間。
「今日は隣にどんな人が座るんだろか?」
そう、隣にだれが座るのか、イッツ、モーストインポータント。
この学生時代の席替えにも似たドキドキ感。
このドキドキこそが飛行機の醍醐味なのです。
窮屈な席でロクに身動きも取れない長時間の旅路を共にせねばならぬ偶然のパートナー!私の席は14A!14Bはどこのかわいこちゃんなのだ!
搭乗口から目当ての席に向いながら、ボクはこの旅の始まりに胸を高鳴らせる。
「かわいいこ、かわいいこ、いやせめて普通の女性、それでもダメなら害の無さそうな青年。頼む!口の臭いオヤジ、オヤジだけは勘弁してくれぇぇ!」
心の中でそう叫びながら14Aに向かう。
「まさか…まさかだよね?」
14Aは窓側、遅めに入ってきたため通路側はたいてい埋まっている。
14付近に目をやると空いてる窓側は一つだけ。
「亀田コウキ…(あまり深く知らないので名前が漢字で書けない)」
その空席の隣には亀田コウキのそっくりさん(本人にそんな自覚はないと思うが…)=大変悪そうな兄ちゃんが座っているではないか!!
しばし心の中で言葉を失ったが、そのまま通り過ぎるわけにもいかない。
番号を確認したが間違いなくボクは亀田の隣だった…。
「な、何にそんないらついてるんだい?」
少し距離をおきつつもそう声をかけたくなるほど、彼のサングラスはギラついていた。
なんたる悲運。
「まあ、息がくさいオヤジよりましか…。」
己の悲運を恨んでもきりがないので、とりあえずは自分を無理矢理納得させることに専念したのであった。
「さあ亀田、1時間半という短い時間だけど、熊本への旅路を存分に楽しもうぜ!」
亀田は無言でipodを聞き続けていた。
その右足の揺れはノッているからなのかい?
それともただの貧乏揺すりなのかい?

投稿者 yoshiharu : 01:12 | コメント (7) | トラックバック